篠原製菓

私達が創っているものは菓子であり、極論を言えば最低限人間に必要な衣食住の部分には含まれないものと
認識しております。
それに加えおこしは極めて非日常的なものであり、スーパーやコンビニで見かける機会は少ないでしょう。
多くの方が観光土産、下町の頑固職人、浅草雷門などといったフレーズを思い浮かべるのではないでしょうか。
そんなおこしには「身をおこし」「名をおこし」「家をおこし」というように、縁起物として愛され続けてきた
という歴史があり、結婚式の引菓子やお中元、お歳暮など大切な人へ贈るご進物としての役割も果たしてきました。
また、今では「ようこそおこしいただきました」、に出すお菓子として、「またのおこしをおまちしております」の
おもたせとして、活躍の場を広めています。
おこしの深く上品な甘さとお菓子としての価値は古くから評価され、日本の伝統として受け継がれて来たのです。
そしてその美しい伝統を守るため私達は「手作業」や「職人技」という部分を大切にしております。
水飴の配合率、撹拌するタイミングや乾燥時間などが気温や湿度、材料などによって変化するため、絶妙な勘が要求
されるおこし作りには職人の技が味を大きく左右させるからです。同じものを作るのにちょっとした違いをつける、
これが粋な職人の技であり、守り続けるのにふさわしい日本の伝統だと私たちは思っております。