好きな作家の本を読んで岐阜に興味を持った話
平坂読さんの「変人のサラダボウル」という岐阜を舞台にした群像劇を読んで岐阜に興味を持ちました。
彼の作品はユーモアに富んだ表現が多く、岐阜がどこかも覚えていないような私でも行ってみたいと思わせる力があります。
作中で特に印象的だったテーマについて調べてみました。
平坂 読さんとは
平坂 読(ひらさか よみ)さんは、日本の小説家、ライトノベル作家、ゲームシナリオライター、作詞家、漫画原作者として活躍されている方です。
岐阜県出身で、ペンネームの由来は黄泉比良坂(よもつひらさか)からきています。
平坂 読(ひらさか よみ)さんの作品
『〆切前には百合が捗る』
ちょっと変わった二人の女子高生が織りなす日常を描いた作品です。
『妹さえいればいい。』
アニメ制作をテーマにした作品で、独特な世界観とキャラクターが魅力です。
『僕は友達が少ない』
中二病やオタク文化を題材にした人気ライトノベル作品です。
ホーンテッド!
デビュー作であり、ホラー要素も含まれた作品です。
等、これらの作品を通じて、平坂さんは多くの読者から支持を集めています。特に、日常の些細な出来事を面白おかしく描くのが得意で、読者に共感と笑いを提供しています。
漬物ステーキ
漬物ステーキは岐阜県飛騨地方の郷土料理で、漬物を油で炒め、醤油や味噌で味付けし、溶き卵でまとめたシンプルで風味豊かな家庭料理です。
観光客にも人気があります。
「漬物」を省略して呼ぶと、「飛騨牛のステーキ」を想像した知識のない人がガッカリするというのがお約束です。
「変人のサラダボウル」では「酒のつまみとしては飛騨牛より優秀まである」と言及されていますが本当でしょうか。気になります・・・。
美濃と飛騨の関係
地域の背景:
岐阜県は美濃地方と飛騨地方の2つの主要地域に分かれています。
美濃は岐阜県南部に位置し、歴史的な城下町や伝統工芸が盛んです。
飛騨は北部に位置し、美しい自然景観や温泉地が特徴です。
歴史と文化:
美濃と飛騨の関係は、歴史的に見ると異なる文化や生活様式を持ちながらも、互いに影響を与え合ってきました。
例えば、美濃和紙や飛騨家具など、地域ごとの特色ある工芸品が互いの文化を豊かにしています。
「変人のサラダボウル」では、美濃と飛騨の関係を他の国家に例えた演劇を中学生が演じるなど、現実であったら面白いだろうイベントが行われています。
織田信長と岐阜県
織田信長は1567年に美濃国(現在の岐阜県)を平定し、稲葉山城を岐阜城と改名して居城としました。
岐阜城は信長の政治と軍事の拠点となり、彼の天下統一の戦略の中心として機能しました。
信長は岐阜を経済と文化の中心地として発展させました。
自由経済政策を導入し、楽市楽座を設けて商業を奨励しました。
これにより、岐阜は繁栄し、経済的にも文化的にも重要な都市となりました。
信長の死後も、岐阜城は重要な拠点として利用されました。
しかし、関ヶ原の戦いの後、岐阜城は廃城となりました。
現在、岐阜城の跡地には城跡や博物館があり、信長の歴史を学ぶことができます。
変人のサラダボウル」では、「信長の 住まいし頃が 全盛期」との川柳が引用され、代表的な偉人である信長が引き合いに出されたり、人間性がキャラクターに影響したりしています。
地方の話題に限った話ではありませんが、作者のように「地元民が地元を卑下する」のは自虐ネタとして扱われますが、他の人間がネタにすると反感を買うので注意しましょう。
最後に
ライトノベルは現代の物語を描く媒体と比べると、文章と数枚の挿絵のみであるため、作者の文章が好きでないと楽しめないものです。
反面、好きな文章なら他のメディアよりも楽しめるかもしれません。
マンガやアニメはより多くの人が関わる故に「都合」を合わせる必要があるというのはよく聞く話です。
アニメマンガは見るけど原作のラノベは読まないと言う人も、とても好きな作品があったら是非読んでみることをお勧めします。