2023 年 1 月 14 日公開
【2023年保存版】冬ニットの素材を徹底的に解説!!!

「デザインが好きだったから買ってみたけど、思っていた以上に素材が薄くて寒い・・・」
なんて失敗、皆様は経験したことございませんか?
私は自分が思っているよりも薄手だったとか厚手だったなどがあります。
ネットショッピングが増えている今は特に多くなっていると思います。
見た目だけでは判断が難しいニット素材について、説明書きなどをちらっと見れば厚手 / 薄手と判断できるように今回はポイントを紹介させていただきます!
自然繊維のニット素材
いわゆる「良いニット」の主原料は自然繊維です!
化学繊維の利用率がどんどん高まっている近代ファッション界において、ニットほど自然繊維が支持されているアイテムは存在しません。

代表的な素材は3つほどありますので、細かくご紹介をさせていただきたいと思います。
- 1.【ウールニット】
- 2.【コットンニット】
- 3.【カシミヤニット】
ウール(毛)ニット
ウールとは「羊毛」で作られたニットのことで、商品タグなどには「毛」と表記されることが多くなっています。

ウールは、ファッションにおける冬用ニットの基本とも言える素材です!
特徴は何と言っても「抜群の保温性」で、暖かさでウールに勝るニット素材は存在しないため、あらゆるブランドから展開されています。
コットンニット
コットンニットとは「綿花から作られたニット」のことです!
タグには「綿」或いは「コットン」と記載されています。

コットンニットの魅力は「抜群の肌触り」です!
ニット特有の"チクチク"がコットンニットには存在しません。
そのため、敏感肌の人には一押しのニットで、タートルネックとしても人気ですね!
ただし、保温性は冬ニットの中でワーストワンです・・・。
綿の特性上、あまり分厚く作ることもできないため、冬ニットとしての人気はさほど高くありません。
カシミヤニット
カシミヤニットとは「カシミヤ山羊の毛」で作られたニットのことです!
タグには「カシミヤ」と表記されています。

カシミヤはニット界における最高級素材です!
保温性はウールレベルで、肌触りはコットンレベルで、おまけに、綺麗な光沢が特徴です。
そのため、いわゆる「高級ニット」の大半はカシミヤで作られています。
その代償として、「値段」と「耐久性」は優しくありません。
「カシミヤ100%」のニットはどこで買っても2万円を下らず、雑な扱いをすればすぐにほつれてしまう・・・。
そして、防虫剤を入れておかないと虫喰いの的です。
最高級素材ではありますが、日常使いとしては避けた方が良いかもしれません。

化学繊維のニット素材
化学繊維の魅力は何と言っても「安さ」と「丈夫さ」です!
風合いや雰囲気は自然素材には叶いませんが、普段使いとしては抜群のコスパを誇ります。
また、自然繊維と混紡することで化学繊維のメリットを享受することも可能です。
代表的な化学繊維も3つほどありますので、細かくご紹介をさせていただきたいと思います。
- 1.【アクリル】
- 2.【ポリエステル】
- 3.【ナイロン】
アクリルニット
アクリルとは「アクリロニトリルという有機化合物から作られる化学繊維」です!
タグには「アクリル」と表記されます。

アクリルは、ウールに最も近い化学繊維です。
保温性が高く、肌触りも悪くなく、おまけに、価格はウールよりもはるかに安いため、若者ブランドにおけるニットの主原料として活躍しています!
「5000円以下のニットはほぼアクリルで出来ている」と言っても過言ではありません。
ポリエステルニット
ポリエステルとは、多価カルボン酸と多価アルコールとの縮合重合によって得られる高分子化合物のことです!
タグには「ポリエステル」と表記されます。

ポリエステルは、コットンに最も近い化学繊維です!
そのため、防寒性は高くなく、冬ニットの主原料としてはあまり使われていません。
あくまでも、「肌触り」や「耐久性」を上げるための混紡素材としてがメインになります。
また、「ポリエステル」に安っぽいイメージを持っている人はたくさんいますが、現代のファッション界はポリエステルによって支えられていると言っても過言ではありません!!
「肌触り」や「染色技術」はどんどん発達し、今やアウターから肌着、パンツまでポリエステルは大量に使われているのです。
「安い」は否定できませんが、決して安っぽくはない!!
「化学繊維だから」なんて理由でポリエステルを敬遠していると、良い買い物を逃してしまうかもしれませんよ?
ナイロンニット
ナイロンとは、ポリアミド系合成繊維の総称です!
タグには「ナイロン」と表記されます。

ナイロンの特徴は「軽くて、丈夫」です!
保温性や肌触りには優れていないため冬ニットの主原料としては使えませんが、「ウール」や「カシミヤ」などの高級自然繊維に混ぜることで、自然繊維の魅力を活かしつつ耐久性を上げることが出来ます。

まとめ
ニットに求めるものが何なのかによって正解は異なります。
一例として、以下のように考えると失敗はしないかと思うので、是非ご確認下さい!
【暖かさ優先なら】
「ウール」「アクリル」「カシミヤ」をベースに使っているニット。
【値段優先なら】
「コットン」「アクリル」をベースに使っているニット。
【丈夫さ優先なら】
「綿」「ポリエステル」「ナイロン」を混紡しているニット。
これで寒い冬もおしゃれに乗り越えましょう!!!