追い焚き機能を上手に活用!節約と衛生のバランスを探る

皆さんは普段の疲れをどうやって癒していますか?
私は断然「湯船に浸かる」派です。温かいお湯に身を委ねると、一日の疲れが溶けていくような感覚を味わえますよね。
しかし、なくてはならないお風呂には、水道代やガス代などの出費も付きものです。
そんな経済的な心配を和らげてくれるのが、追い焚き機能ではないでしょうか。
特に寒い冬は、追い焚き機能に頼ることが多くなります。
ただ「本当に節約になるの?」「何日まで使っていいの?」など、いくつかの疑問も浮かんできます。
そこで今回は、これらの疑問を解消し、追い焚き機能を賢く使うコツをご紹介したいと思います。
追い焚きは本当に節約になるの?
結論から言えば、追い焚きは確かに節約になります。
蛇口からお湯を張る場合も、フルオート機能を使った場合も、追い焚き機能を使った方が料金は安く済むのです。
具体的な数字で見てみましょう。
ガス代はおよそ15円、そして追い焚きの場合は水道代がかからないので約30円、合計45円安く済みます。
これを頻度に応じて計算すると、2日に一度追い焚きにした場合、一ヶ月で675円、一年では約8,000円ほどの節約になる計算です。
お風呂のお湯を水から追い焚きする方法は、省エネルギーかつ経済的な選択となります。
ただし、この節約効果が高いか低いかは、家族の人数や入浴の頻度によっても変わってくるでしょう。
一人暮らしの方にとっては大きな節約になるかもしれませんが、大家族の場合はそれほど大きな差を感じないかもしれません。

追い焚きのお湯は何日まで大丈夫?
省エネで経済的、しかもボタンひとつでお風呂の準備をしてくれる便利な追い焚き機能。
しかし、注意しなければいけない重要なポイントがあります。それは「衛生面」です。
1日の活動によって体についたホコリや皮脂、そして洗い残しにより、お風呂の湯には雑菌が繁殖してしまいます。
衛生微生物研究センターのデータを見てみましょう。

このデータから分かるように、どの入浴人数でも、一晩放置後の雑菌増殖数は驚くほど高くなっています。
これにより、追い焚きして使用できる期間は最大でも2日間が限界だと言えます。
さらに、入浴人数が多い場合は、追い焚き機能を使わない方が衛生的に望ましいでしょう。
入浴人数が多いご家庭の場合は、翌日に追い焚きで入浴するのではなく、お湯が冷めないようにあまり間隔を空けずに入る方が安全で節約につながりそうです。
これは、雑菌の繁殖を抑えつつ、お湯の温度を保つことができるためです。
その他のコツや気をつける点は?
お風呂に蓋をする
お風呂に蓋をすることは、思っている以上に効果的です。
蓋をすることで保温性が高くなり、追い焚きの所要時間が約5分短くなったというデータがあります。
この5分の短縮は、ガス代にして約12円の節約になります。
一見小さな金額に思えるかもしれませんが、毎日の積み重ねで年間4,380円もの節約になります。
したがって、お風呂の蓋は必ず用意し、使用するのが賢明な選択と言えるでしょう。
入浴剤を使う時は注意
入浴剤を使用することで、香りや発汗効果により、普段のお風呂時間よりももっとリラックスすることができます。
しかし、そんな心地よい入浴剤の中にも、追い焚きに適さないものがあるのです。
追い焚きできない入浴剤を使用すると、浴槽や給湯口、配管内を傷つける可能性があります。
そのため、入浴剤を使用する際は、必ずパッケージの表記や原材料をしっかり確認しましょう。
特に注意が必要な入浴剤の種類は以下の通りです。
- ・にごり湯
- ・とろみ湯
- ・酸・アルカリ・塩を含むもの
- ・発泡するもの
一方で、エプソムソルトは原材料がマグネシウムのため、浴槽を傷める心配が少ないと言われています。
追い焚きを頻繁に行う家庭でも、比較的安心して使用できる入浴剤の一つです。

雑菌の繁殖を抑える工夫を
毎日使用するお風呂は、できるだけ清潔に保ちたいものです。
雑菌の繁殖を抑えるために、いくつかの工夫を取り入れてみましょう。
年に一回の追い焚き配管クリーニング
:プロによるクリーニングで、目に見えない配管内の汚れも除去できます。
入浴後の浴槽クリーン錠剤の使用:
入浴後に入れるだけで浴槽内の清潔をキープし、沸かし直し時に気になるヌメリとニオイを防いでくれる錠剤があります。
浴室の換気を十分に行う:
湿気は雑菌の繁殖を促進するため、入浴後は必ず換気を行いましょう。
これらの方法を組み合わせることで、より衛生的なお風呂環境を維持することができます。

まとめ
さて、お風呂の追い焚き機能のメリットと注意点について、理解を深めていただけたでしょうか。
節約効果については確かにあるものの、一人暮らしの方にとっては大きな節約になる一方で、大家族の場合はそれほど顕著な効果を感じられないかもしれません。
しかし、ボタンひとつでお湯が沸くシステムは、忙しく働く現代人にとって非常に心強い存在であることは間違いありません。
時間の節約という観点からも、追い焚き機能の価値は高いと言えるでしょう。
大切なのは、衛生面に十分注意を払いながら、うまく追い焚き機能を活用することです。
定期的な清掃や適切な使用方法を心がけることで、快適で経済的な入浴習慣を築くことができます。
追い焚き機能は便利な道具ですが、それを使いこなすのは私たち自身です。
この記事で得た知識を活かし、より快適で衛生的な入浴ライフを楽しんでいただければ幸いです。
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 総合サポート本部 Webデザイナー』
笑うと目がなくなるタイプのWebデザイナー(見習い)
趣味は、散歩・読書・コジコジ。最近気になるものは、妖怪。特に河童。