白湯の効果を簡単解説!正しい飲み方ガイド

体の芯から温めてくれる、白湯。
皆さんは飲んだことがありますか?
ローコストながら、体への効能が絶大な白湯は、コストパフォーマンスの高い健康飲料と言えるでしょう。
上手に取り入れて、健康かつ美しく過ごしませんか。今回は白湯の効果を簡単解説していきます。
白湯とは?
白湯は単なるお湯ではありません。
正確には、体温よりやや高い50℃前後に冷ましたものを指します。
50℃の目安は、冷ましながらゆっくり少しずつ飲める程度の温度です。
水を沸かすだけで簡単に作れるため、日常生活に取り入れるハードルがとても低いのが特徴です。
白湯は、ミネラルウォーターや水道水など、どのような水でも作ることができます。

白湯の効果について
白湯は古来より、健康効果があるとされ、様々な文化で取り入れられてきました。
例えば、インドの伝統医学「アーユルヴェーダ」では重要な健康法として用いられており、中国でも紀元前の「孟子」に白湯を飲む習慣が記載されています。
体調不良時には「白湯をたくさん飲むように」と言い伝えられてきたのです。
白湯を飲む最大の効果は体を温めることにあります。
身体が温まることで期待できる効果には、以下のようなものがあります。
基礎代謝量が増える
基礎代謝量とは、呼吸、体温の維持、脳や心臓など、生命維持に必要なエネルギー消費量のことです。
研究によると、内臓温度が1度上昇すると、基礎代謝量が10〜13%増加するとされています。
加齢により基礎代謝が低下し、若い頃に比べて痩せにくくなった・太りやすくなったという方にとって、白湯を飲むことでダイエット効果が期待できるかもしれません。
毎日の習慣として取り入れることで、長期的な体重管理にも役立つでしょう。
免疫力がアップする
人間の腸には、免疫細胞の約7割が集中しているといわれています。
その中でも、がん細胞やウイルスなどの異物を排除する働きをもつリンパ球は小腸に多く存在し、非常に重要な役割を果たしています。
しかし、腸が冷えているとこの機能が低下してしまうのです。
冷たい飲み物はのど越しが良くつい飲みすぎてしまいがちですが、腸を冷やしすぎないよう注意が必要です。
腸を温めることで免疫細胞を活性化できるため、白湯は病気になりにくい体づくりに効果的です。
特に風邪やインフルエンザが流行する季節には、積極的に取り入れたい習慣といえるでしょう。
血流やリンパの流れが良くなる
血流が改善されると、酸素や栄養素が体中に行きわたるようになり、肌のターンオーバーが整います。
また、リンパの流れは体内の老廃物を体外へ排出する重要な役割を担っています。
けがの治りが悪い、疲れが取れにくい、肌がくすんでいるといった症状は新陳代謝の低下と関係しています。
白湯を定期的に飲むことで、これらの症状が改善され、イキイキとした自分を取り戻せる可能性があります。
さらに、血行が良くなることで冷え性の改善にも効果があるかもしれません。

白湯はいつ飲むのがおすすめ?
白湯を飲むのに最適なタイミングは、起床後・就寝前・食事中の3つです。
それぞれの時間帯で期待できる効果と理由を詳しく見ていきましょう。
起床後
起床直後の体には、水分補給と消化機能の向上が特に必要です。
睡眠中は無意識のうちに多くの水分が失われるため、起床後の水分補給は重要です。
しかし、空腹時にコーヒーやお茶などカフェインを含む飲み物を摂取すると、胃に負担をかける可能性があります。
また、寝起きは胃腸が冷えており消化機能が鈍っているため、朝食をしっかり消化吸収するには、胃腸を白湯で温め、活性化することが重要です。
起床後に白湯を飲む習慣をつけることで、一日を健康的にスタートできるでしょう。
就寝前
就寝前の水分補給も非常に大切です。
十分な水分が体内に吸収されると血流が促進され、副交感神経が優位になります。
これにより、寝つきが良くなったり、自律神経のバランスが整い、質の高い睡眠が得られやすくなります。
ただし、就寝直前に大量の水分を摂取すると、夜中にトイレに行く回数が増える可能性があるので、就寝30分~1時間前に適量の白湯を飲むのがおすすめです。
食事中
温かい飲み物は、胃腸での消化を促進する効果があります。
そのため、食事中に温かい飲み物を摂取することは理想的です。
コーヒーやお茶でも良いのですが、カフェインの過剰摂取には注意が必要です。
白湯を食事中に飲むことで食べ過ぎやアルコールの飲み過ぎを防止する効果もあります。
胃の中で白湯と食べ物が混ざることで、満腹感を得やすくなるためです。
また、アルコールを飲む際に白湯を一緒に飲むことで、アルコールの吸収を緩やかにし、二日酔いの予防にも役立つかもしれません。

白湯の作り方は?
1. 鉄瓶ややかんに水を入れます(容量の最大8分目まで)。弱〜中火にかけます。
2. 蓋を外すか、少しずらして、10〜15分ほど火にかけて沸騰させます。
3. 沸騰したら火を止め、50℃前後まで冷めるのを待ちます。これで完成です。
水道水には塩素が含まれていますが、煮沸することでその大部分を除去できます。
ただし、その過程で微量のトリハロメタン(発がん性が指摘される物質)が生成される可能性があります。
10分以上の煮沸でトリハロメタンの大部分も除去できるとされているので、気になる方はしっかり煮沸することをおすすめします。
ただし、日本の水質基準では、トリハロメタンの含有量は生涯にわたり摂取しても無害な量に設定されています。
必要以上に神経質になる必要はないでしょう。
白湯づくりにおすすめのグッズは?
次に白湯グッズに適したおすすめのグッズをご紹介します。
鉄瓶

一般的な鍋ややかんでもお湯を沸かすことは可能ですが、南部鉄器などの鉄瓶を使用することで、体に吸収されやすい「二価鉄」を摂取できるというメリットがあります。
鉄分は貧血予防に重要な栄養素であり、特に女性や ベジタリアンにとっては有益かもしれません。
鉄瓶で沸かした白湯は、ただの白湯以上の健康効果が期待できるでしょう。
白湯専用のマグカップ
沸騰したお湯が50℃前後に冷めるのを待つのは、忙しい現代人にとっては少々面倒に感じるかもしれません。
そんな時に便利なのが、熱湯を約3分で白湯に適した温度にしてくれる専用のマグカップです。
さらに、その温度を長時間キープしてくれるので、白湯をゆっくり飲むことができます。
このように、適切なグッズを活用することで、より効果的かつ便利に白湯を生活に取り入れることができます。
自分のライフスタイルに合わせて、最適な方法を見つけてみてはいかがでしょうか。
まとめ
白湯は、古くから健康効果が認められてきました。
基礎代謝量の増加、免疫力アップ、血流改善などの効果が期待できます。
健康的な生活を送るための優れた選択肢の一つとして、起床後・就寝前・食事中に、低コストで手軽に取り入れられる白湯を習慣に取り入れてみませんか?

この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 総合サポート本部 Webデザイナー』
笑うと目がなくなるタイプのWebデザイナー(見習い)
趣味は、散歩・読書・コジコジ。最近気になるものは、妖怪。特に河童。