「丁寧な暮らし」—ちょっとしんどくなった理由と、いま大切にされていること

少し前まで、「丁寧な暮らし」という言葉をよく見かけました。
季節の手仕事、整った部屋、手作りのごはん。
見ている分には素敵だけれど、いつの間にか「ちゃんとできていない自分」を比べてしまう言葉にもなっていた気がします。
もともとこの言葉は、ものを大切にすること、手間をかけること、日常を味わうことといった、とても前向きな価値観でした。
忙しい毎日の中で立ち止まり、自分の暮らしを見直すきっかけとして、多くの人に支持されたのも自然な流れです。
今回はそんな「丁寧な暮らし」と「心地いい暮らし」に関してご紹介していきます。
いつの間にか、基準が高くなっていた

SNSの普及とともに、その“丁寧さ”がどんどん可視化されていきました。
本来は自分のための暮らし方だったはずが、常にきれいな部屋、手作りの食事、余裕のある時間の使い方といったイメージが積み重なり「これができていないとダメなのかも」と感じる人も増えていったのです。
特に30代は、仕事や人間関係、体調の変化など現実的な忙しさが増える時期。理想の暮らしを追いかけること自体が、少ししんどくなってしまったのかもしれません。
いま言われている「心地いい暮らし」とは
最近よく聞く「心地いい暮らし」は、丁寧な暮らしを否定するものではありません。
違うのは、基準が「自分」に戻ってきているところです。
毎日自炊しなくてもいい、家電やサービスに頼ってもいい、今日は休む日と決めてもいい。
「こうあるべき」よりも「今の自分が楽かどうか」が大切にされるようになっています。
“ちゃんとしない”ことを選ぶ余裕

心地いい暮らしは、何かを頑張らないことを選ぶ余裕とも言えます。
疲れている日はコンビニに頼る、洗濯を明日に回す、予定を詰め込みすぎない。それは手抜きではなく、自分の調子を守るための判断です。
無理をすると後に響くことも分かってくるからこそ、こうした選択ができるようになるのかもしれません。
暮らしに正解はない
丁寧な暮らしも、心地いい暮らしも、どちらが正しいという話ではありません。
大切なのは、今の自分に合っているかどうか。
季節やライフステージによって、心地よさの形は変わっていくものです。
頑張れる時期もあれば、少し立ち止まりたい時期もある。
その都度、暮らし方を選び直せばいいのだと思います。

自分にとっての“心地よさ”を見つける
SNSや流行の言葉はヒントにはなりますが、答えではありません。
誰かの丁寧さに憧れてもいいし、今日は何もしない自分を許してもいい。
「心地いい暮らし」とは、完璧な暮らしではなく、自分に無理をさせない暮らし。
そう考えると、少しだけ肩の力が抜ける気がします。
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 総合サポート本部 Webデザイナー』
笑うと目がなくなるタイプのWebデザイナー(見習い)
趣味は、散歩・読書・コジコジ。最近気になるものは、妖怪。特に河童。


