江戸切子とはどんなもの?歴史・特徴についてご紹介します!
江戸切子は、江戸時代後期から現在まで、江戸(現在の東京都)で生産されている切子加工(ガラスの表面に溝を入れたり研磨したりして、デザインを施す加工法及び出来た製品)をされたガラス製品の総称です。
今回はその歴史・特徴・模様について紹介します。
江戸切子の歴史
始まりは江戸時代の後期、江戸でガラス問屋を営んでいた加賀屋久兵衛らが、南蛮人(戦国時代から江戸時代にかけた日本に来航したポルトガル人・スペイン人)により持ち込まれた海外のガラス製品に、切子加工をしたのがはじまりだと言われています。
加賀屋久兵衛は日用品や金魚鉢など、様々なものに加工を施して製品にしていたようで、それが現在に至るまで「江戸切子」として伝承されています。
江戸切子の特徴
特徴として挙げられるのは、その輝きと正確で細かい文様です。
江戸切子はすべての工程が手作業で行われており、色ガラスを削るため、ステンドグラスのように美しく輝くデザインになります。
そのため、製品としてだけでなく、インテリアとしても楽しむこともできます。
また、ガラスを削る際の特有の音も、風情があり特徴の一つと言えます。
制作工程と体験について
制作の大まかな流れは、ガラスの製品(主に食器やグラス)の削る箇所にペンなどで目印を入れ、実際に削っていき、残った目印を綺麗に落としてから製品を磨くというものです。
様々な場所で体験することができ、削った後は職人さんがきれいにしてくれる場合もあるようです。
まとめ
江戸切子の他に日本の代表的な切子工芸品として「薩摩切子」があります。
こちらは江戸切子よりも色を厚く被せたガラスを使用するため、淡い色合いに仕上がるのが特徴です。
製品や体験などで比較してみるとより興味深い違いもありそうです。