飲食店の「常連客」になりたい!常連客・リピーターの定義とは?

飲食店の「常連客」になりたい
『大将!いつものお願い!』
ドラマや漫画などでよく見るセリフですが、10代〜30代の若者は、一度は言ってみたい言葉ではないでしょうか。
コロナによる制限がなくなり、外食をする機会が増えて来ていると思います。
たまには行きたい定食屋・居酒屋・バーなどなど。
新しいお店を探すのも楽しい発見がありますが、「馴染みの飲食店」も作ってみたくないですか?
ドラマや漫画のように、『飲食店の常連客になってみたい』という願望があるものの、
- ●どれくらい通えば「常連客」と思ってもらえるの?
- ●そもそも「常連客」とは?
- ●「常連客」になったらいいことあるの?
など疑問に思ったので、調べてみました!
「常連客」の定義ってなに?
「常連客」とは、辞書調べると、「その興行場・遊戯場・飲食店などにいつも来る客」とのこと。
類語で言えば、固定客/得意客/お得意様/レギュラーカスタマー/昔から(古くから)のお客さん/なじみの客/古参の客/お得意先/リピーター/顧客/贔負客…なんて言葉でも表現されます。
「いつも来る客」という認識なら、ある程度の期間に何度も通えばいいということになりますが、頻繁に通っていても、会話をしないと、“よく来るお客さん”止まりになってしまいそうです。
そこで終わりでなく、お店側にも「常連客」として認識してもらいたいですよね。
定義がわかったところで、「オーナーやお店側にも常連客として認識してもらい、『大将!いつものお願い!』と言う」ことを目標として設定してみようと思います。

「常連客」になるためには、お店選びから
「普段からよくお店の常連客になる」ことを目標とするなら、お店の規模は関係ありませんが、「お店側に認識してもらった常連客になる」ためなら、お店選びから始めなければならないでしょう。
たとえば、大きなお店やチェーン店など、大規模で、オーナーとも会話ができず、スタッフの入れ替わりの激しいお店では、「お店に認識してもらった常連客」になるには難しいと思います。
ファミレスやカフェなどであれば、その時間のシフトに入っているスタッフには覚えてもらえるかもしれませんが、、それだけでは、『大将!いつもの!』と言いたい点はクリアできません。
常連客になりやすいお店の特徴
- ●お店の規模
- 大きなお店ではなく、収容人が数人から30人程度の規模の小さなお店に通うお客を表すことが多いようです。オーナーと直接話すことができ、お店のスタッフさんがお客さんを把握しきれる規模のほうが、覚えてもらいやすそうですよね。
会社帰り/最寄り駅の近く/通勤路の途中/自宅の近くなどなど、そんなお店は思いつきませんか?小規模なお店ほど、入るのに勇気が必要だったりしますが、そんなお店ほど、常連客になりやすそうなので、一歩進んでその扉を開けてみましょう!
- ●お店のオーナーやスタッフ
- オーナーやスタッフが寡黙だったり、不愛想なお店は、そもそもで常連になりたいと思わないかもしれません。おしゃべりだったり、聞き上手だったり、明るいオーナーやスタッフがいるお店で常連客になったら、食事やその空間を楽しむことができます。
- ●お店のイベント
- オープン当初から通い続ける人、店のイベントによく顔を出す人などは、「常連」の中でもさらなる「VIP」として認識されるそうなので、新規開店したお店や、イベントが多いお店も、常連客になりやすそうです。
「常連客」と思ってもらえている?条件を考えてみる
お店を決めたところで、「常連客」と言えそうな条件を出してみます。
- ●そのお店に週3回以上は通っている。
- ●1年以上定期的にお店に通い続けている。
- ●店主やスタッフが、お客さんの顔や名前を覚えている。
- ●店主/客の双方で、職業や家族構成などプライベートなことまで知っている。
- ●店主と気楽に話ができ、プライベートでも連絡が取れる。
- ●常連客同士で仲良くなっている。
何度も顔を会わせ、個人的な会話もしていくようになると、親近感が湧き、必然とオーナーやお店側も「常連客」と認識してくれそうです。
心理学で考える常連の条件
頻度で言えば、人間には『単純接触効果』という、何度も顔を会わせる人には好意的になる心理現象があります。
その現象を利用するなら、以下も条件として挙げることができます。
- ●短期間で何度も訪問する。
- →会う頻度がポイントになるので、長期間で頻度を増やすのでなくできる限り短期間のうちに何度も訪問する。
- ●滞在時間は関係ないので、回数を多くする
- →時間の長さは好感度に影響を与えないので、滞在時間を長くするより、訪問回数を多くを意識する。
- ●7回は通う
- →単純接触効果に回数の条件を加えた「セブンヒッツ理論」というものがあり、7回目に効果が出る(統計を根拠にしているので、あくまで目安に)。
- ●10回行って、状況が変わらなければ、別のやり方を考えるか、別のお店に行く
- →単純接触効果が得られる接触回数は、10回が上限といわれているので、それ以上通って「常連認識」されてなさそうなら、諦める
単純接触効果は、正確には「接触回数が多いほど印象が強くなる」ため、第一印象が悪ければ、単純接触効果の逆効果=会う度に嫌悪感が募る現象が起こることもありますので、初回の訪問時には、ネガティブイメージは付けないようにしたほうがよさそうです。
スタッフ側からみた「常連客」とは
自分の飲食店でのスタッフ経験や、知人の飲食店スタッフから、「『お、今日もいらっしゃった』と思ったら、立派な常連客」「店長と親しく話していたら、常連客かなと思う」という声もあがりました。
ただ、スタッフの認識する『常連さん』と『常連に思われたい人』の違いとして、
『常連さん』:
- ●お店側と適度な距離を置く
- ●「常連」を自称しない
- ●他のお客さんも気持ちよく飲食できる配慮と謙虚さを持っている
- ●時には一歩下がって、新規客に譲る
『常連と思われたい人』:
- ●お店側にどんどん詰め寄っていく
- ●「常連」を自称する
- ●お店側にもほかのお客さんへの配慮も薄い
- ●自分が満足する会話や空間を押し付け続ける
- ●周りやお店に迷惑をかけていることに気づかない
というのも挙げられるみたいなので、自分は常連客と思っていても、お店側や他の常連客にも「常連客」と認めてもらえるようになるには、謙虚でいたほうがいいかもしれません。
「常連客」のメリット
「常連客」になると、いろいろなメリットや特典・特権のようなものがあると聞きます。
- ●オーナーやスタッフが話を聞いてくれて、ストレス発散できる
- ●裏メニューを教えてもらえる
- ●好きな味付けを覚えてくれて、それを出してくれる
- ●「いつもの」でオーダーが通り、手間が省ける
- ●新作メニューの試食を頼まれる
- ●特別なパーティーに招待される
- ●ときには、お店の混雑時にお手伝いに駆り出される
- ●常連客同士で知り合いになったり、出会いの場になる
などなど、各お店特有のメリットになりますが、会社と家との往復だけの生活だけでなく、他に仲間や憩いの場ができるのは、いいことかもしれません。

「常連客」になるには
STEP1 まずは、存在を覚えてもらおう!
まずは大将やスタッフに覚えてもらうことが先決です!
自分が常連と思っていても、覚えてもらえてなかったら、赤っ恥!
「お、今日もいらっしゃったな」と、話しかけられずとも、認識してもらえたら立派な常連客でしょう。
存在を覚えてもらうには、次の行動をしてみるといいと思います。
- ●短期間で何度も行く
- 条件でも書きましたが、まずは、1か月間、週3回以上入店してみましょう。短期間で何度も入店し、存在を覚えてもらいます。
- ●決まった時間・曜日に行く
- 会社帰りや、休日のランチ時間など、いつも同じ時間に入店していると、覚えてもらえる確率は高くなります。その時間のシフトに入っているオーナーやスタッフからは、「そろそろあの人が来る時間かな」とか「来ないけど、どうしたのかな」と気にかけてもらえたらベストです。
- ●いつも同じ場所に座る
- 「窓際の席」や「トイレの近くの席」など、席が空いていなければ難しいですが、同じ席に座っていれば、「いつも同じ場所に座っているあの人」と認識してもらえるかもしれません。逆に、空いていないなら入店を見送るというのも手かもしれません!
- ●特徴的なアイテムを身に着ける・机に広げる
- 服装は毎回変わるのは当たり前かもしれませんが、身に着けるアイテムが特徴的だと、覚えてもらえるかもしれません。パソコンや、特定の新聞、本などをいつもテーブルの上に広げたり、テニスラケットやギター、派手な色の鞄などをそばに置いていたりすると、目に留まるらしいです。
- ●いつも同じ注文をする
- 行く頻度が多くなれば、初めは新しいメニューを注文していても、最終的には一番好きなメニューを何度も注文することになるでしょう。そんな状態になるか、通い始めからずっと同じ注文をしていれば、「いつもこれ注文しているな」と記憶に残ること間違いなしです。
STEP2 大将やスタッフや、スタッフと楽し気に話をしている常連客っぽい人に話しかけてみる!
コミュニケーション力の高い人や、人と話すことが好きな人は、最初からぜひ話しかけてみましょう。
話をするのが苦手な人は、何度か足を運ぶうちに、オーナーやスタッフから話しかけてくれるタイミングがあるかもしれません。
そのときか、もしくは、少し勇気を振り絞って、なんでもいいので話しかけてみましょう。
「お、いつも来ている人が話しかけてくれた」と反応がよかったら、常連の第一歩です!
STEP3 『大将!いつもの●●お願い』と注文する
毎回同じものを頼んでいれば、『いつもの!』が通るかもしれませんが、もっと確立を高めるには、同じものを頼むときに、『いつもの、●●ちょうだい』と伝えてみることをお勧めします。
注文する頻度が多ければ多いほど、大将やスタッフの認識として、「この人の『いつもの』=『●●』」という方程式が自然と成り立つからです。
「常連客」と認識するタイミング
STEP1~STEP3まで実践して、『いつもの』のオーダーが通れば、「常連客」間違いなしでしょう!
または、自分の特徴的なオーダーなどを、言わずともやってくれた場合は、常連として認識してくれている可能性は高いです。
例えば、
- ●煙草を吸う人なら、言わなくても、灰皿を出してくれる
- ●子供連れの人なら、言わなくても、特定の場所に子供椅子を設置してくれる
- ●おしぼりを二つ欲しい人なら、言わなくても、二つ用意してくれる
- ●レシートは受け取らない人なら、言わなくても、渡さず捨ててくれる
- ●領収書の名前を言わなくても、書いてくれる(漢字なども含めて)
- ●『とりあえず』のメニューを言わなくても用意してくれる
などなど、自分のことを覚えて、自分のいいように接客してくれたら嬉しくなりますよね!
「常連客」を目指して、食事とその空間を楽しみたいと思います!
大阪近郊で、楽しいオーナーのもと、常連客同士も仲が良いお店をご紹介!
家和らぎ
大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-3-12 田毎プラザビル1F
大阪・心斎橋の創作和食「家和らぎ(yawaragi)」は、不定期にお客様参加型のイベントを開催。
企画された陶芸体験で作った自分の食器で、旬の食材を使った和食を提供してくれたり、和食の美しさ・楽しさを感じていただけます!
ごはん屋えん
大阪府東大阪市友井3-7-5-2F
近鉄大阪線「弥刀」駅目の前の家庭料理居酒屋・定食屋さん「ごはん屋えん」は、明るい女性オーナーと常連さんとの距離が近いお店。
童心に返った大人が本気でするBBQや宴会は、一度は参加してみるべき!土曜はランチも営業。
呑喰処うすい亭
大阪府岸和田市土生町2丁目30-28 ドミールタチバナ土生
東岸和田駅から徒歩2分のところにある和食居酒屋「呑喰処うすい亭」は、お客さん同士の交流もあり、『今日もおつかれさま!』と言い合える空間です。
採れたての新鮮な海鮮料理、毎月変わる日本酒・おばんざいをお召し上がりいただけます。
小さい店良
兵庫県神戸市東灘区御影中町6-1-9
阪神御影駅から徒歩6分手作りにこだわった日本料理店「小さい店 良」
大将とおしゃべりしたい人が集まる明るいお店。
鰻など魚料理を中心に、旬の食材を使った日本料理を1品からご注文いただけます!
お持ち帰りメニューもあるので、晩御飯にも最適。
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 CS・テクニカルチーム 課長/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。