2022 年 7 月 5 日公開

エアコンを効率よく使用して節電しよう!

エアコンを効率よく使用して節電しよう!

「少しでもエアコンを節電して、電気代を節約したい!」「どうすれば上手に節電できるだろう?」


エアコンは暑い夏や寒い冬に大活躍するとっても便利な家電ですが、気になるのが電気代ですよね。少しでも節電して、電気代を節約したいところだと思います。


この記事ではエアコンの上手な節電方法を解説していきます。エアコンを効率よく使い、電気代を大幅にカットしましょう。





夏と冬共に消費電力量が多い「エアコン」



夏場冬場ともに消費電力量が一番多いのは実は「エアコン」なんです!そのため、電気代の節約においてエアコンの電気代を把握することは大変重要です。


ここでは、エアコンの電気代の目安を紹介するのでぜひ参考にしてみてください。

エアコンの電気代はどれくらい?

エアコンの電気代の目安を表にしてまとめました。



※参考:家庭用エアコン(ルームエアコン)国内出荷実績|一般社団法人 日本冷凍空調工業会


表を見ても分かるように、エアコンの電気代は非常に高いため、電気代を抑えるためにはエアコンの電気代を抑えることが非常に重要です。


これから、具体的な節約方法を紹介するので、ぜひ実践してみてください!

エアコン節電の3つのポイントと気をつけること



ここでは、エアコンの節電をしていくときにまず考えるべきことを紹介していきます。エアコンの節電は、闇雲に行っても効果が出るものではありません。


ポイントをきちんとおさえておかないと、効果のない節電対策をしてしまったり、場合によっては体調を崩してしまったりする可能性もあります。しっかり確認していきましょう。

エアコン節電の3つのポイントと対処法

エアコンの節電をするときに考えるべきことは下記の3つです。



まずは「エアコンの出力を抑えた運転をする」から説明します。エアコンには最大出力というものがありますが、出力が上がれば上がるほど、当然たくさんの電気を使います。


この出力を抑えれば消費電力が減り、節電につながります。設定温度を調節したり、自動運転を利用したりすると、出力を必要最低限にすることができますよ。


次に「室内環境を整える」を説明します。エアコンが使う電力量は、実は室内の環境に大きく左右されます。カーテンや加湿器を使用するなど、すぐにできることでも消費電力を抑えることが可能です。


最後に「エアコンの運転効率を上げる」ですが、運転効率が高いと、同じ電力を使っても部屋の冷え方や温まり方が全く変わってきます。


サーキュレーターを使用したり、窓の開閉を最小限にしたりすることで運転効率を上げることが可能です。


このあと、上記3つの具体的な方法を解説していきます。


【ポイント①】エアコンの出力を抑えた使い方



まずはエアコンの出力を抑えた使い方を説明します。


エアコンの出力を抑えるにはちょっとしたコツが必要で、夏と冬でも、取るべき対策は違ってきます。


対策自体は難しいものはなく、すぐにできることばかりなので、ぜひ試してみてください。

運転停止ではなく設定温度の調整をメインに

部屋の温度が冷えすぎたり暖まりすぎたりしたとき、温度の調整は運転停止ではなく、設定温度の変更で調整するようにしましょう。


エアコンは室温を下げたり、上げたりするときにもっとも電力を使います。運転を止めると温度が大きく変わるので、次に起動するときにまたたくさんの電力を使うことになってしまうのです。


温度調整であれば温度が大きく変わることはなく、消費電力も最小限で済みます。


温度調整だけじゃそんなに変わらないのでは?と思われるかもしれませんが、設定温度を1℃変えるだけで電力消費量が10%も変わると言われています。


エアコン代を最も節約できる温度は下記の温度です。


<エアコンの設定温度の目安>

  • 夏の場合・・・【日中】28℃ 【就寝時】26℃~28℃
  • 冬の場合・・・【日中】20℃ 【就寝時】16℃~19℃

風量は「自動運転」を利用する

エアコンは自動運転が、もっとも節電効果が高いです。


意外に思われた方も多いと思いますが、弱風で運転すると快適な温度になるまで時間がかかり、電力が無駄になってしまいます。


自動運転は設定温度まで一番効率的な運転をするので、電力を無駄にすることなく、快適な温度になるというわけです。

場合によってはつけっぱなしがおすすめ

エアコンのつけっぱなしが効果的な場合は以下のような場合です。

  • ・外気温と設定温度の差が激しい場合
  • ・ちょっと(日中30分ほど)出かける場合

外気温と設定温度の差が激しい場合や、日中30分ほど出かける場合などはつけっぱなしにしておいたほうが節電効果が高いです。


先にもお話ししたとおり、エアコンは室温を下げたり、上げたりするときにもっとも電力を使います。


外気温との差が大きい場合や、ちょっと出かけるだけのような場合でもこまめに運転を止めていると「温度を下げたり上げたりする状況」が頻発することになり、多くの電力を使ってしまうのです。


ただし、24時間つけっぱなしが節電になるわけではありません。上記の場合以外はタイマー機能を使って必要な時だけ運転させ、無駄な運転は極力ひかえるようにしましょう。

「弱冷房除湿」を利用する

「冷房」より「除湿」を利用した方が節約になると聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。


結論から言うと、電気代が安い方から


①弱冷房除湿→②冷房→③再熱除湿


となります。「弱冷房除湿」は「冷房」より消費電力量が少なく、節電につながります。


一方、部屋の温度は「冷房」よりも下がりにくいというデメリットがあるため、利用する場面に合わせて使い分けるのがおすすめです。


また、「除湿」といっても、「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の2種類があるので、取り扱い説明書を事前にしっかりと確認しておきましょう。

吹出口を夏は水平に、冬は下向きに

エアコンの吹き出し口は、夏は水平に、冬は下向きにしておくことで、エアコンの出力を抑えることができます。


なぜなら、暖かい空気は高い場所に、冷たい空気は低い場所に留まるという性質があるからです。


夏は水平にすると冷たい空気が天井付近をとって床付近に向かい、冬は下向きにしておくことで暖かい空気が床を通って天井に向かいます。


部屋全体にまんべんなくエアコンの風が行き渡るというわけです。

【夏】使用する前に換気しよう

夏の夕方などには、外の気温よりも部屋の中が熱くなっていることがよくあります。そのようなときは、エアコンのスイッチを入れる前に窓やドアを開けて換気しましょう。


部屋の中の熱を外に逃がすことができるので室温を下げられ、エアコンの出力を抑えることができます。


「外よりも部屋の中の方が暑い!」と感じたときには換気をしてからエアコンをつけるようにしましょう。

長く使用しないときはプラグを抜く

長く使用しないときはエアコンのプラグを抜き、無駄な電力を消費しないようにしておきましょう。


「スイッチを入れていないんだから、電力は使っていないんじゃないの?」


と思われるかもしれませんが、エアコンはプラグが刺さっていると、リモコンの電波を受信するために常にスタンバイ状態になっています。


たとえ使っていなくても、少しずつではありますが、電力を消費しているのです。


長く使わないのに電力を消費するのはもったいないので、プラグは抜いておくようにしましょう。



【ポイント②】室内環境を整える



ここではエアコンの効果を高めるために、室内環境を整える方法を紹介していきます。


エアコンの節電には、室内環境もとても重要です。いくらエアコンの出力を抑え、運転効率を高めたとしても、部屋の環境が悪いとその効果が弱まってしまいます。


部屋の環境を整え、節電効果の出やすい環境を作っていきましょう。

カーテンを使用する

  • 夏の場合・・・カーテンを閉め、直射日光をブロックする
  • 冬の場合・・・夜は閉め、昼間は開ける

カーテンを上手に使用することで、エアコンの運転効率を高めることができます。具体的な方法を見ていきましょう。


夏はカーテンを閉め、窓から入る直射日光をブロックします。熱の侵入が約30%程度抑えられるので、そのぶん、エアコンの出力を抑えることが可能です。


冬は、夜はカーテンを閉めますが、昼間は開けておきます。夜にカーテンを閉めるのは夏と同じ理由で、窓から入ってくる冷気をブロックするためです。


昼間は部屋に日光を取り入れると室温を上げることができるので、開けておきます。室温が上がれば暖房効率も上がるので、より少ない電力で暖かい部屋をキープできるというわけです。

冬は加湿器を使用する

冬は加湿器を使うことで体感温度が上がり、少し低い温度でも暖かさを感じることができるようになります。


わたしたちは、同じ温度であっても湿度が高い方が暖かさを感じやすいのです。特に冬は乾燥し、部屋の湿度も低くなりがちです。しっかり加湿し、湿度を保つようにしましょう。


ただし、湿度が高くなりすぎると結露の原因になるので注意しましょう。

【ポイント③】エアコンの運転効率を上げる

最後に、エアコンの運転効率を高める方法を紹介していきます。


エアコンの運転効率が上がると少ない電力でも温度の上げ下げができるようになり、節電効果が大きく高まります。


定期的なメンテナンスや簡単な掃除でも運転効率は大きく変わるので、ぜひやっておきましょう。



サーキュレーターを使用して空気を循環させる



サーキュレーターを使用して空気を循環させることで、エアコンの運転効率を高めることが可能です。


先ほども少しお話ししましたが、暖かい空気は高所に、冷たい空気は下に留まるという性質があります。


空気がそれぞれの場所に留まったままだと室温に偏りができて運転効率が悪くなってしまうため、空気が混ざる流れを作ってあげることでエアコンを助けることができるというわけです。

  • 夏の場合・・・エアコンの風の通り道に置く
  • 冬の場合・・・エアコンの方に向けて置く

具体的な設置場所ですが、夏はエアコンの風の通り道におき、部屋の空気の循環を助けます。下に溜まりやすい冷気を循環させてあげましょう。


冬はサーキュレーターから出る風をエアコンに向け、高い所に留まりがちな暖かい空気を部屋全体に循環させます。


サーキュレーターを上手に使い、運転効率を高めていきましょう。

窓や扉の開閉は最小限に

エアコンの運転効率を高めるため、窓や扉の開閉は最小限にしましょう。


頻繁に窓を開け閉めしたり、長時間開けっ放しにしたりしてしまうと、せっかくエアコンが冷やしたり暖めたりした空気が外に逃げてしまうからです。


そうすると室温が変わってしまい、またエアコンが頑張らなくてはならず、効率が悪くなってしまいます。同様に、換気扇などの使用も最小限にしましょう。


エアコンを使用するときは、室内の空気が逃げないよう配慮することが大切です。

エアコンをこまめに掃除する



エアコンはこまめに掃除した方が、運転効率の高い状態を維持できます。


エアコン内にカビやゴミが溜まると、運転効率が下がってしまうからです。


エアコンの掃除箇所は主に、フィルターとエアコン内部の2つです。フィルターは2週間に1回は水洗いし、ゴミなどがたまらないようにしておきましょう。


ちなみにですが、フィルターにゴミが詰まっただけで電気代の5~10%ほどが無駄になると言われています。積み重なると大きいので、意識して掃除したいところです。


エアコン内部は自分で掃除するのが難しく、プロにお願いすることになります。

半年に1回ずつ掃除するのが理想ですが、お金もかかることなので、最低でも年に1回はやっておくと安心です。


エアコン内部のカビは運転効率だけでなく、アレルギーや咳の原因にもなります。しっかり掃除するようにしてください。


室外機をこまめに掃除する



意外と見落としがちですが、室外機もエアコンの運転効率に影響しています。


特に室外機の汚れと、周囲においてある物には注意しましょう。この2つは、エアコンの運転効率を落としてしまう大きな要因となります。


まずは汚れから説明しましょう。室外機の表面や裏面に汚れがつくと空気の流れが悪くなり、運転効率が悪くなってしまいます。


こちらは自分でも掃除できるので、ぞうきんなどで水拭きし、綺麗にしてあげましょう。


内部の掃除は室外機の構造についての知識が必要になるため、プロにお願いするのがオススメです。室内機とセットで掃除するとお得に掃除できるので、汚れている場合は検討してみるといいですよ。


次に、周囲の物についてです。もし室外機の周りにものがある場合は片付けましょう。


特に、室外機の吹き出し口のある正面には、何も置かないことが望ましいです。片付けただけでも大きな効果がありますので、もし物が置いてある場合は片付けておきましょう。

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この記事を書いた人

矢部 峻一

『イートラスト株式会社 テクニカルチーム 主任/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。

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