意外と知らない!JANコードの豆知識
JAN(ジャン)コードとは商品に付いていて、レジでピッとする数字と線の組み合わせでできているものです。
バーコードなどと言われることもあります。
JANコードは正式にはGTIN(ジーティン)コードと言い、どの事業者の商品か、どの国の会社の商品かが分かります。
難しい話はややこしいので、今回は使えそうなJANコードに関する豆知識を紹介します!
明日から使える?JANコードの豆知識
JANコードの桁数は基本13桁か8桁
JANコードは13桁か8桁と決まっています。 8桁のJANコードは日清のカップヌードルやチロルチョコなどで使用されています!
日本の企業の商品は45-もしくは49-から始まる
GS1 Company Prefixesと呼ばれるロケーションコードが最初の数値となっています。 日本は45-もしくは49-の2個で、日本の事業者の商品はこの数字から始まります。
ちなみに、87-から始まるのはオランダの商品です。家電メーカーのPHILIPSの製品は87-で始まります。
0-299まではアメリカで、40-や44-がドイツ、471-が台湾、69-が中国、880-が韓国の商品です。
商品のJANコードでその会社の国が分かるので、色々な商品を見てみてください!
他の国についてはこちらのサイトに記載があります。
https://www.gs1.org/standards/id-keys/company-prefix
JANコードの頭7~10桁はメーカーで決まっている
JANコードの始まりの7、9、10桁は事業者コードと呼ばれ、事業者ごとに割り振られています。
同じメーカーであれば同じコードの場合が多いのでチェックしてみてください!
JANコードは同じものはないし、下2桁は絶対に違う
JANコードは商品一つ一つに与えられているものです。
また、最後の一桁はチェックデジットといい、その前までの商品アイテムコードによって決まります。 よって下2桁まで決まれば最後の一桁は決まってしまいます。
下1桁だけ違うことはありえないのです!
例えば、4549980655245のJANコードの商品がある場合、下一桁だけが違うものは存在しません。
また、4549980655245の4の次には5しか対応していないので、下2桁目も被ることがないということです。
ちなみにJANコードは最初の7桁が事業者コード、5桁がアイテムコード、最後の一桁がチェックデジットとなっています。
色違い商品のJANコードは±7で分かることが多い
「あれ、この商品の色違いのJANっなんだっけ」ということありますよね。(ない。)
小売業の場合必要になることも多いです。
そんな時はJANコードに7を足したり引いたりします。 すると色違いのJANコードが分かる場合があるんです!
実際にPHILIPSの電動歯ブラシ「フィリップスワン」はこんな感じのJANコードです。
サンゴ JAN:8710103991212
マンゴー JAN:8710103991229
ミント JAN:8710103991236
ミッドナイトブルー JAN:8710103991243
こんな感じで7ずつ違います。
ちなみに最初の12に7を足すと19ですが、下2桁の数字は絶対に違うので、繰り上がります。
下2桁目が一緒になることはないので7を足したり引いたりしたときに、 同じ桁になる場合は下2桁目も繰り上げたり、繰り下げましょう。
20-29で始まるのはその店限定のJAN
そのお店でしか売ってないものや、値引き後の価格用のJANコードです。
2から始まることが多く、お店で自由に発行できます。
「インストアJAN」と呼ばれることもあります。
覚えてもあまり意味がありません。。。
ということで今回はJANコードの豆知識を紹介いたしました。
日常で使うとしたら値札と置いてある商品が間違えていないかチェックするときくらいしかないと思います。
しかし、陳列をミスしているお店などもありますので、あまりにも値段がおかしいときはチェックするのがおすすめです!
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 テクニカルチーム』
青森県出身。8年間、小売業界に従事しつつ趣味でライターとして活動。大手サイト(Yahoo!、朝日新聞社)の記事投稿やTokyoFMのラジオ出演の経験も。2022年にイートラストに入社。好きなものは家電、インディーズ音楽、動画編集。