【意外】数の子はプリン体が多くない!?
いよいよ2024年も終わり、2025年のお正月を迎えます。
お正月と言えば『数の子』。お正月くらいしか食べる機会がないかもしれません。
一般的に魚卵はプリン体を多く含んでいるイメージがあります。
そのイメージから数の子もプリン体が多いと思われている方とても多いんですよ。
実はプリン体が極めて少ない食品なのです。
今回は意外と知らない『数の子』のことをご紹介します。
そもそも『数の子』って?
黄色いダイヤと言われる数の子。
プチプチとした食感とコリコリした歯ごたえが楽しめる食材です。
数の子はニシンの卵!
ニシンとはニシン科/ニシン目の魚で主に太平洋・日本海・渤海湾・アラスカ(ブリストン湾)などに分布しています。
ニシンのエサは、オキアミ類や動物性プランクトンが主です。
生態系は回遊魚ですが、同じ海域に戻って産卵する性質があります。
日本の北海道などでは、早ければ2年で成熟し3~4歳ごろになれば産卵します。
大西洋側に生息するニシンは、塩分濃度髙く比較的温暖な水域で産卵するのが特徴です。
太平洋などに分布する種類は、低塩分で低音の水域で産卵します。
早いところでは、11月~12月頃に産卵を迎えますが、北海道に西岸では3月下旬~6月にかけてが産卵時期です。
お正月に数の子を食べる理由は?
お正月の食卓に欠かせない食材のひとつでもある数の子。
では皆様は、なぜ数の子がおせちに入っているのかを知っていますか?
数の子は粒が多いため、子孫繁栄を連想させたり子宝の象徴といわれたりするからです。
古くから縁起物として重宝されている食材を、私たちも積極的に食べたいものですね。
数の子はプリン体が多いの?
数の子にはプリン体が多く含まれていると思われがちですが、実はプリン体が極めて少ない食品なのです。
お正月によく食べる「中サイズ」の数の子1本は約20g。
2本食べても、8.8mgのプリン体しか含まれていません。
一般的に魚卵はプリン体を多く含んでいるイメージがあります。
100g中のプリン体含有量はタラコが120.7mg、明太子は159.3mgと多めなのに対し、数の子は21.9mg、スジコは15.7mgと、同じ魚卵でも組成や成分がまったく異なるのです。
下の表は、日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改定委員会が2010年1月に編集・監修した『高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン』から抜粋したものです。
- 極めて多い
(300mg~) - 鶏レバー、マイワシ干物、イサキ白子、アンコウ肝酒蒸し、カツオブシ、ニボシ、干し椎茸
- 多い
(200~300mg) - 豚レバー、牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ、マアジ干物、サンマ干物
- 少ない
(50~100mg) - ウナギ、ワカサギ、豚ロース、牛肩ロース、牛肩バラ、牛タン、マトン、ボンレスハム、プレスハム、ベーコン、ツミレ、ほうれん草、カリフラワー
- 極めて少ない
(~50mg) - コンビーフ、魚肉ソーセージ、かまぼこ、焼きちくわ、さつま揚げ、「数の子」、ソーセージ、豆腐、牛乳、チーズ、バター、鶏卵、とうもろこし、じゃがいも、さつまいも、米飯、パン、うどん、そば、果物、キャベツ、トマト、にんじん、大根、白菜、ひじき、わかめ、こんぶ
痛風などの健康面においてマイナスイメージを持たれていた数の子ですが、意外とプリン体は少なかったんです。
お正月には縁起物の『数の子』を食べてみてはいかがですか?
プリン体は少ないとは言え、どんな食材でも食べ過ぎないようにしましょうね!
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 CS・テクニカルチーム 課長/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。