2023 年 12 月 14 日公開
漢方服用で年末年始の食事を楽しみながらスタイル維持する方法
これからのこれからの時期は忘年会やクリスマス、お正月と何かとイベント事が多く外食される機会も増えていくかと思います。
またこの時期はコンビニやカフェでも限定スイーツが発売され、毎日カロリーと葛藤の日々です。
食事を存分に楽しみながらスタイル維持をするには「漢方」を上手に服用してみてはいかがですか?
防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)
<画像:クラシエの漢方>
ダイエット漢方の代名詞ともいえる防風通聖散ですが、このような人におすすめです。
- ・いつも食べすぎてしまう
- ・脂っこい食べ物が好き
- ・便秘気味
- ・お腹がぽっこりと出がち
- ・冷たい飲み物が大好き
症状と漢方の働き
「間食してしまう」「脂っこいもの、味の濃いものが好き」「すぐお腹がすいてしまう」など、つい食べ過ぎてしまうと、食べた量に対して体の代謝が追いつかず、余分な脂肪として特にお腹周りに蓄積されてしまいます。
それに加えて、便秘気味の人は、余分な老廃物を排出できずに、体に溜め込んでしまっている状態です。
防風通聖散は、代謝を上げて、溜め込まれた余分な脂肪を分解・燃焼します。
また、スムーズな排便を促すことで便秘も改善します。
防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)
<画像:ツムラオンラインショップ>
防己黄耆湯はこのような人におすすめです。
- ・冷え性
- ・むくみがち
- ・汗をかきやすい
- ・下半身太りが気になる
- ・食べてないのに太る
症状と漢方の働き
漢方では、飲食物から「気」「血(けつ)」がつくられ、体のすみずみに運ばれて体を動かしていると考えます。
一般に胃腸が弱い方では、飲食の過剰はなくても、体が処理しきれずに余るため肥満となります。
そこで、「気」を補い、胃腸のはたらきを高めるとともに、余分な「水(すい)」の排出を促します。
「防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)」は、消化吸収を助けながら、余分な「水(すい)」をとり除き、全身の機能を高める作用のある医薬品です。
胃腸がきちんと機能することによって、体に必要なエネルギーをつくり出し、消費することができるようになります。
また、余分な「水(すい)」を排泄することで、体をひきしめ、水太りやむくみ(浮腫)を改善することができるお薬です。
また、「防已黄耆湯」は一般的に多汗の方にも有効な医薬品です。
多汗になる原因も肥満と同様で、体の水分バランスが乱れるために、体が発汗異常を起こしてしまう状態なのです。
そのため、体の水分バランスを整えることで汗が抑えられます。
また、ひざの痛みや関節の痛みの元も、体の水分バランスの乱れによるもの。
このタイプの方は、もともと水分を体に溜め込みやすい体質なので、日頃から冷たいものを食べ過ぎたり、水分を摂り過ぎたりしないように注意して、水太りや関節のケアを意識しましょう。
大柴胡湯(だいさいことう)
<画像:ツムラオンラインショップ>
大柴胡湯はこのような人におすすめです。
- ・ストレスで過食してしまう方
- ・筋肉太りしている方
- ・甘いものが大好きな方
- ・食欲にムラがある
症状と漢方の働き
大柴胡湯(だいさいことう)は、脂質代謝の改善に関与しています。
体力があり、筋肉質で便秘やお腹が張って苦しく、肩こり等を伴う人の諸症状に用います。
例えば、肥満、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘、神経症、などを改善するために用いられます。
販売されているOTC薬のパッケージには、「脂質の代謝を上げて余分な脂肪を落とす」「更年期などの脂肪に」「食事が乱れがちな方の更年期太りに」「ストレスを感じる肥満ぎみの方」といった、具体的な内容が書かれているものもあります。
脂質には、大きく分けて中性脂肪とコレステロールの2つがあります。
中性脂肪は体内にエネルギーを蓄える役割があります。
コレステロールは一見悪者に思われがちですが、細胞などの膜や、女性ホルモン、消化酵素の原料になっています。
いずれも私たちの身体になくてはならないものですが、多すぎると生活習慣病を引き起こす恐れや、肥満の原因にもなります。
こういった脂質代謝サイクルの乱れによって、うまく脂肪代謝ができなくなった状態を改善するのが大柴胡湯です。
また、大柴胡湯は、体の熱を取り、炎症を鎮める効果があるため、高血圧や肥満に伴う肩こり・頭痛・便秘を改善します。
さらに興奮を鎮め、ストレスやイライラを改善します。
自分に合った漢方で
いかがでしたか?
ダイエットは無理のない範囲で、長期的な視点で続けましょう。
一時的に過度なカロリー制限や内服薬の服用をすると、リバウンドやストレス、肌荒れや生理不順の原因にもなります。
普段の食生活に+aで漢方を上手に服用し、年末年始の食事を楽しみましょう!