ビール好きじゃなくても気を付けて!痛風の3つの予防法

一度発作を起こすと2〜3日は痛みで歩けなくなることもある痛風。
ビール好きだけがなるものと思っていませんか?
これからの時期はお花見や送別会・歓迎会などでビールを飲む機会が増える方も多いのではないでしょうか?
今回はビールだけじゃない、尿酸値との付き合い方にご紹介していきます。

痛風とは?
痛風は尿酸の代謝異常によって引き起こされる疾患です。
尿酸値が高い状態が続くと関節内に尿酸の結晶が析出します。
免疫細胞がこの結晶を異物としてとらえ、排除しようとするときに炎症が起きて、痛みの原因となります。
痛風の患者さんは全国で100万人を超えると言われています。

診断と治療
尿酸値が7.0を超えると高尿酸血症に該当します。
痛風発作を起こしていたり痛風結節があれば痛風の診断となり薬物療法を行います。
関節エコーや関節液採取して顕微鏡検査を行うこともあります。
発作時の治療には、非ステロイド系抗炎症薬、ステロイド内服、コルヒチンなどが使われます。
患者さんの状態や腎機能に応じて使い分けたり組み合わせて使用します。

痛風発作は何も治療しないと強い痛みが3日間ほど続きQOL(生活の質)が下がってしまいます。
そのためなるべく早く炎症を抑えることが重要です。
痛風発作が落ち着いたら今度は尿酸値を下げる治療に移行します。
尿酸値を下げることで痛風発作を予防しましょう。
ただし痛風発作を起こしてしまうことがあるので尿酸降下薬は少量から開始します。
出来てしまった痛風結節を小さくするためにも尿酸値は5.0まで下げることを目標とします。
痛風発作を起こしていない高尿酸血症の方はまずは生活習慣の改善が最優先ではありますが、尿酸値が9.0を超えていると将来的に痛風発作を起こすリスクが高く、薬物治療を行います。
尿路結石や腎障害、高血圧、糖尿病などの合併症がある方は尿酸値8.0以上で薬物治療を行います。

痛風の3つの予防法
痛風の予防には生活習慣の改善が重要です。
特に気を付けていただきたいのは3つです。
プリン体の多い食品(肉類、魚介類など)を控える
適度な運動
過度な飲酒を控える
脈が少し速くなる程度の運動を1回10分以上、1日合計60分程度行うことが推奨されます。
高尿酸血症の要因となるプリン体の摂取量の目安は1日400mgが推奨されます。肥満の改善も発作予防に効果的です。
プリン体含有量が多い食品は以下の通りです。
- ・レバー(鶏、豚、牛)
- ・干物
- ・白子
- ・あんこう
- ・ローヤルゼリー
- ・カツオ
果物や野菜、ナッツ、全粒穀類、豆類を摂るようにし肉類や菓子類を減らすことでも尿酸値は低下します。
またアルコール飲料に含まれるプリン体も尿酸値を上昇させます。
尿酸値を上げないためにはビールは350〜500mLに抑えることで尿酸値への影響を小さくすることができます。
ただし、食事療法と運動療法だけでは尿酸値を大きく下げることは難しく、薬物療法が必要となる場合が多いです。
高尿酸血症を放置すると腎障害や心血管疾患などのリスクが高まるため、適切な治療と生活習慣の改善で発作を予防し、合併症のリスクを下げることが大切です。

まとめ
ビールは痛風の原因の一つに過ぎません。
痛風の治療には食生活だけではなく運動や薬物治療も重要です。
これからの時期、暖かくなってきてお花見をしながらなんてビールが進みますが飲酒量やおつまみに気をつけて、尿酸値と付き合っていきましょう。
記事引用:Pepup「ビール好きじゃなくても気を付けて!痛風の3つの予防法」
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 CS・テクニカルチーム 課長/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。