ニキビの内服薬「イソトレチノイン」を知っていますか?
「医療機関でニキビを治療しても治らない」「何度もニキビが炎症を起こしている」「何カ月、あるいは何年も皮膚科に通院しているが良くならない」というお悩みがある方は、イソトレチノインで改善する可能性があります。
イソトレチノインは重症のニキビなどに処方される薬として、欧米では広く知られています。
今回は、イソトレチノインの作用や期待できる効果、使用上の注意点・副作用についてご説明いたします。
イソトレチノインの期待できる効果
①皮脂の分泌抑制
イソトレチノインは皮脂腺を縮小させるはたらきがあります。
ニキビの原因とされる皮脂分泌を抑制することにより、ニキビの発生を抑える効果が期待できます。
②抗炎症作用
ニキビやニキビ跡、毛穴の開き、毛穴の黒ずみ、赤ら顔など、幅広い肌トラブルに効果が期待できます。
イソトレチノインの注意点・副作用は
イソトレチノインの重大な副作用として、流産や胎児奇形があります。
イソトレチノインの服用中、および服用終了後は必ず避妊してください。
女性は6ヵ月間、男性は2ヵ月間、避妊が必要となります。
また他の主な副作用には、発疹、皮膚の乾燥、頭痛、視覚障害、筋肉や関節の圧痛、悪心、嘔吐、鼻出血、うつ病、自殺企図(衝動)などがあります。※個人差があります。
イソトレチノイン服用の際は、次の点に注意してください。
- ・妊娠中、および妊娠の可能性がある方の内服はできません。心配な方は月経が始まった後、2~3日経過してから服用してください。
- ・イソトレチノインの服用期間中、最後に服用してから6ヵ月間は献血を避けてください。
- ・飲み忘れてしまった場合でも、1回の内服量を守りましょう。
- ・他の美容施術をする場合は、必ず医師へ相談しましょう。
- ・服用期間中は紫外線の影響を受けやすくなります。紫外線対策を十分に行ってください。
下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できません。
- ・15歳未満の女性、18歳未満の男性
- ・妊娠の可能性がある方、妊娠中や授乳中の方
- ・成長期で身長が伸びている方
下記に当てはまる方は、イソトレチノインを処方できない可能性があります。
- ・テトラサイクリン系の薬剤を内服している方
- ・イソトレチノイン製剤、トレチノイン製剤でアレルギーの既往歴がある方
- ・肝機能障害のある方
- ・うつ病などの精神疾患を抱えている方
- ・ビタミンA過剰症の方
- ・ステロイド薬を内服している方
価格帯
ニキビの重症度によって処方量が異なりますので、価格も変わります。
【目安】30日(1カ月)の処方
10㎎/1日 10,000円前後
20㎎/1日 16,500円前後
40㎎/1日 30,000円前後
どこで処方可能?
イソトレチノイン(アキュテイン)は医師のカウンセリングを受けて、難治性ニキビなどの治療で必要と判断された場合のみに処方されます。
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