2023 年 3 月 7 日公開
花粉症対策にも!ワセリンの純度ってなに?

今や唇用のワセリンも販売されるほど、ラインナップが豊富なワセリン。
赤ちゃんから大人まで使える保湿剤として乾燥が気になる時期には大活躍なアイテムですが、ワセリンの油膜が花粉をキャッチしてくれることから「目や鼻のまわりに塗ると、花粉が体内に侵入するのを防ぐことができて花粉症対策になる」とも言われています。
乾燥した肌や花粉症で荒れてしまった肌は、しっとりと保湿をするだけでも、症状や気分が落ち着いたりしますよね。
そんな使いやすくて万能なワセリンには『純度』があることをご存知でしょうか?

そもそもワセリンとは?

ワセリンは肌の保湿に効果的な保湿剤のひとつです。
ワセリン自体に「皮膚に水分を与える力」はありませんが、塗布した部分を油膜がコーティングすることで、水分の蒸発を防いで、内側の水分をキープする効果があります。
ワセリンの原料

ワセリンの原料は石油です。
石油由来の保湿剤は肌に良くないと言われることもありますが、使用されてきた歴史も長く、安全性に問題がないとされていて病院でお薬としても処方されるものなので過度に心配する必要はありません。
ワセリンの純度ってなに?

ワセリンは原料の石油から、余計な鉱物油や刺激のある成分を除去して精製されます。
その精製度・不純物の含有量こそが『ワセリンの純度』です。

精製度が低いものは良くないのでは・・・と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、いずれもきちんと保湿剤として精製されているので、必ずしも高純度のワセリンを使わなくてはいけない、ということではありません。
高純度のものほど値段も高くなるので、肌質と相談しながら、自分に合うワセリンを使用するのがおすすめです。
ワセリンの種類

ワセリンは純度によって「黄色ワセリン」、「白色ワセリン」、「プロペト」、「サンホワイト」の4種類に分類されます。
右にいくほど高純度で、不純物が少なくなります。
黄色ワセリン
黄色ワセリンは、4種類のワセリンの中で一番純度の低いワセリンです。
色が黄色っぽいのが特徴で、敏感肌の方は刺激を感じる場合がありますが、その分他のワセリンと比べて値段が安く、リーズナブルに購入できます。
白色ワセリン
黄色ワセリンの純度を高めたものが白色ワセリンです。
ワセリンといえば白色ワセリンのことを指すことが多く、ドラッグストアなどで手軽に購入することができます。
値段が安くてある程度の純度もあるので肌が敏感な方は白色ワセリンか、それよりも純度の高いワセリンがおすすめです。

プロペト
白色ワセリンの純度をさらに高めたものがプロペトです。
目のまわりなど、皮膚の薄いデリケートな部分に使用する場合はこの種類のワセリンがおすすめです。
また、白色ワセリンよりも純度が高いので白色ワセリンでは肌に合わなかった、という方はプロペトを使った方が良いかもしれません。
サンホワイト
サンホワイトは、プロペトの純度をさらに高めた4種類のワセリンの中で一番純度の高いワセリンです。
最も純度の高いワセリンなので、他のワセリンと比べても刺激が少なく値段は少し高くなります。
たまに処方箋薬局などの商品棚に並んでいることはありますが、ドラッグストアで見かけることはあまりないので、通販サイトからの購入が手軽でおすすめです。
用途も多彩なワセリン!ぜひお試しを!

ワセリンは肌の保湿だけでなく、冒頭にご紹介した花粉症対策やヘアケア・スタイリングにも使用できます。
また、お好みのアロマオイルや香水と混ぜ合わせてハンドクリームや練り香水にすることも!
用途次第では、わざわざ高純度のワセリンを用意する必要はありませんが、肌に塗布して使用する場合は、肌質に合うワセリン選びが大切です。
実際に白色ワセリンからサンホワイトに変えてみたことがありますが、サンホワイトは本当に肌への刺激を感じることなく使うことができ、敏感肌の方には特におすすめしたいワセリンです。
ワセリンはいろいろな使い方ができる万能アイテムなので、目的に応じてぜひ純度もチェックしてみてください!
