憧れのログハウス!メリットデメリットは?

「ログハウス」と聞くと、みなさんはどのようなイメージを持ちますか?
多くの人がキャンプ場のコテージや、富裕層が避暑地などの別荘に建てるイメージが強かったですが、現在は自然派志向の人を中心に移住先や定年後の家としても人気が高まっています。
とはいえ、いきなりログハウスを建てることに不安も多いと思います。
ログハウスで長く暮らすなら、通常の一戸建てとは違う特徴や注意点を理解しておくことが大切です。
ログハウスが持つメリットデメリットを知っておくことで、住み始めたあとの「こんなはずで...!」を防げます。
ログハウスを検討している人はぜひ参考にしてみてください。


ログハウスとは?
「ログハウス」とは、丸太を積み重ねて作る家のことです。
「ログ(LOG)」が丸太を意味しています。
英語では「ログキャビン」や「ログホーム」と呼ばれており、「ログハウス」自体は和製英語です。
ログハウスは、丸太の端に「ノッチ」という凹みを入れ、密着度を高めるために「グルーブ」という溝を刻んで丸太と丸太を積み重ねて作ります。
国や地域によっては、外壁に漆喰や鉄分を含んだ塗料を塗るなどの工夫が施されます。
現在では、本来のログハウス以外にも、太い丸太を部分的に取り入れた「ログハウス風」の家も含めて、広い意味で「ログハウス」と呼ばれることが一般的です。


ログハウスのメリット
・高い調湿性と断熱性で、省エネ効果が◎
木は伐採後も呼吸をおこない、湿度を吸収したり吐き出したりして、湿度を調節する効果を持ちます。
ログハウスは丸太をそのまま組み上げた家なので、調湿効果は抜群。また、外壁の高い断熱性も特徴で、木材に含まれた空気が天然の断熱材になり、冬は暖かく、夏は直射日光をさえぎって涼しく暮らすことができます。
・耐火性が高く、火事に強い
「木でつくられた家」と聞くと燃えやすいのでは?と心配になりますが、ログハウスは意外に耐火性が高いことをご存知でしたか?
木は燃えると表面に炭素の層ができ、ある程度燃えると鎮火します。ログハウスは太い木材を使っているので、全焼することは少なく、万が一火災に遭ったとしても、リフォームをすればまた住めることも多いそうです。
・リラックスして過ごせる
古民家に行った時に、大黒柱の木目や、家具の木目に安心感を覚えたことはありませんか?
もし、安心感を抱いたことがあるなら、周りを木材に囲まれ、木の香りに包まれたログハウスの暮らしは心穏やかに過ごせる時間を与えてくれるはずです。


ログハウスのデメリット
・定期的なメンテナンスが必要不可欠
他の家にも言えることですが、ログハウスには定期的なメンテナンスが欠かせません。
その理由は建材に無垢材を使っているから。
無垢の木材は年月とともに木の乾燥が進み、木材自体が少しずつ小さくなります。
また、周りの湿度を吸収、排出して、縮みや反りも起こしてしまうのです。
木材が縮むと家に歪みが出て、ドアや窓のサッシなどの開け閉めがしづらくなることがあります。
ログハウスはこの歪みを想定してつくられていて、歪みをとるメンテナンスができるように設計されています。
歪みが落ち着くのは建ててから数年後。その間は定期的に歪みを調整するメンテナンスが必要です。
このほかに、雨風や直射日光から木材を守るために、定期的にコーティング塗料を外壁に塗る必要があります。
・雨漏りをすることも
天井からポタポタと水が垂れてきた、ということは少ないのですが、構造上、木材同士が交差している、家の隅の部分から水が染み出してくることがあります。
とはいえ、雨漏りは台風などの強い雨の時に限定されるので、家の角に物を置かないように気をつけていれば、それほど気にすることはないのかもしれません。
その他に、木の収縮によって壁面に割れ目が生じたり、丸太の間にホコリが溜まりやすいこともログハウスのデメリットと言えます。
ここは住む人によって好みが分かれるところでしょう。


まとめ
丸太を組み上げて作るログハウスは、木の魅力を感じられるだけでなく、断熱性や耐震性・耐火性などの実際の性能も高いというメリットがあります。
ただし、ログハウス独特のメンテナンスが必要になるため、費用や手間を考慮することが大切です。
しっかりとメンテナンスすれば、快適に生活でき長持ちするのがログハウスです。
メリットデメリットをしっかり理解して憧れのログハウス生活を検討してみてはいかがでしょう?