和食の歴史~縄文から現代まで~

和食は2013年ユネスコ無形文化遺産に登録されました。
これは料理自体が登録されたわけではなく、日本の食文化や歴史が評価を受けたためです。
本日はそんな世界からも評価を受けている和食文化について、意外と知られていない歴史を簡単にご紹介させて頂きます。
和食と言えば「米」

和食の代表的な食材と言えば「米」だと思います。
米は縄文時代後期に中国から伝来して、その後現在に至るまで日本人の胃袋を支えております。
伝来したばかりのころは、まだ狩猟がメインでマンモスやオオツノジカなどの大型獣を食料していたため、米は狩猟でも獲物が少なかった時の補完的食料という位置づけでした。
ですが、徐々に米の存在は全国に伝わっていきまして、狩りだけでは食料の確保が安定しなかったので、弥生時代には稲作の技術が発展して米が主食となりました。
「ご飯におかず」という食事のスタイルはこの頃から存在していると言われています。
肉食禁止令
和食の大きな転換期は、675年に天武天皇が発布した「肉食禁止令」です。
この制度が現代まで繋がる和食文化の原点となったと考えられています。
肉が禁止になったことにより、魚や大豆、米等といった食事がメインになり、和食の特徴である健康長寿効果の高い食文化が形成されました。
また、肉類に比べると物足りない食事だったため、人々は「だし」を取って補おうとしていました。
代表的な和食の誕生
和食の代表的な食材は「米」、そして代表的な料理と言えば「寿司」だと思います。
寿司の中でも握りずしが有名だと思いますが、その原型と言われているのが「江戸前寿司」です。
握りずしが登場する前には関西発祥の箱鮨があり、酢飯を箱に詰め魚などのネタをのせ押してからそれを切って食べるというものです。
ですが、江戸の人々は短気でそれを待つことができなかったらしく、さっと握って提供できる寿司が流行となり「江戸前寿司」と言われるようになりました。
寿司の他には「そば」「てんぷら」「うなぎ」などが流行っており、現代まで続く料理が数々誕生しました。
また、1日3食という現代と同じ習慣が定着したのは江戸時代の元禄期頃で、それまでは1日2食が普通でした。
理由として考えられているのは、武士たちが体力をつけるために1日3食の習慣が庶民まで広がった説や、照明用の菜種油が広く出回り、人が起きている時間が長くなった説などがあります。

明治~現代
長く続いた江戸幕府が終わり明治時代になったことで、西洋の食文化が入ってきました。
そして1871年(明治4年)に、1200年続いた「肉食禁止令」が解かれたのです。
開国後に様々な食文化が入ってきましたが、日本はそのまま受け入れるのではなく和食化して食べていました。
「牛鍋」「コロッケ」「カレーライス」などはその時に流行り食べるようになりました。
昭和の終わりごろにはコンビニやファミレスなどが誕生して、現代とほとんど変わらない食事となりました。
まとめ
和食の歴史いかがだったでしょうか。
和食は非常に歴史が長く、肉食禁止時代を経験することで様々な工夫が施されて、今の形になっていました。
世界からも評価を受けている、「和食の文化」や「和食の歴史」はこれからも受け継がれていってほしいですね。
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この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 CS・テクニカルチーム 課長/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。