2023 年 2 月 13 日公開

実はラーメンの激戦区<新潟>!注目の新潟5大ラーメンとは?

実はラーメンの激戦区<新潟>!注目の新潟5大ラーメンとは?

新潟は実は知る人ぞ知るラーメン激戦区ということをご存じですか?


2022年2月に総務省が発表した2021年家計調査で、新潟市が「中華そばにかけた外食費」で全国1位(惜しくも2022年の家計調査では2位)を獲得したとおり、ラーメンは新潟が全国に誇る食文化なのです。


その人気の礎として長く地元で愛されているのが「新潟5大ラーメン」と呼ばれるご当地ラーメン。


歴史は古く約80年以上前から存在していて、その内容はどれも個性豊かです。



中学・高校時代を新潟市で過ごした筆者は特に意識することなく『新潟5大ラーメン』(筆者が中高生時代はそんな言葉知りませんでした)をよく食べていました!


部活の帰りにふらっと立ち寄って低価格で食べられたラーメンには本当に感謝です。


今回はそんな「新潟5大ラーメン」について恩返しの意味も込めて、ご紹介していこうと思います!


また、新潟の現地に行かなくても東京で本場の味が楽しめるお店▽も合わせてご紹介していきます。







新潟5大ラーメンとは

新潟県の食といえば、日本酒、魚、お米……だけではありません。


新潟5大ラーメンの歴史は古く、半世紀以上前から存在していて、その内容はどれも個性豊かです。


新潟で有名な「新潟5大ラーメン」とは以下の5つのことで、ラーメン王と呼ばれる石神秀幸さんが定義した「新潟4大ラーメン」に三条カレーラーメンを加えたものです。

どのラーメンにも、その地域ごとに象徴的な有名店があり、そのお店を中心にさまざまな個性あふれるラーメン店が独自の個性を武器にしのぎを削っています。


有名店だけでなく、そこから派生したバラエティ豊富なラーメン店の違いを楽しめるのも新潟5大ラーメンの特徴です。



新潟あっさり醤油ラーメン

新潟市の中心部には、今でも東堀通り、西堀通りという名前の通りが残るように、1960年代頃まで多くのお堀が流れていました。


そのお堀沿いに軒を連ねていた屋台から生まれた一杯が「新潟あっさり醤油ラーメン」。


そうめんのような極細麺と丼の底が見えるほど透き通ったスープが特徴です。



屋台時代から続くあめ色スープと超極細麺〈三吉屋本店〉

新潟市の繁華街、古町エリアにお店を構える〈三吉屋 本店〉は、歴史深い「新潟あっさり醤油ラーメン」をいまに伝える代表格。


中高生の時代は家が近所ということもあり、本当によくお世話になりました!


製麺所に特注している麺はほどよくコシがあり、のど越しは抜群。


極細麺が鶏ガラや豚骨をベースにした飴色スープの中を泳ぐ姿は美しさを覚えるほどですが、のびないうちにサッといただきましょう。


かみ応えのある豚モモ肉のチャーシューやコリコリ食感のメンマ、ネギといったおなじみのトッピングも相まったとても懐かしい一杯です。



<新潟ラーメンの伝道師 片山貴宏さんのコメント>

「創業当時の〈三吉屋 本店〉の屋台では、大きな火力を使った仕込みや調理ができませんでした。鶏ガラや煮干しを弱火でじっくり煮込むことであっさりしたスープが生まれ、お客さんを待たせないためにすぐゆであがる超極細麺を使ったそうです」


長岡生姜醤油ラーメン

新潟5大ラーメンの2つ目は「長岡生姜醤油ラーメン」です。


長岡生姜醤油ラーメンは濃いあめ色のスープにホウレン草、ノリ、ネギなどの薬味がのっています。


THEラーメンという感じのオーソドックスなラーメンです。


そんな長岡生姜醤油ラーメンといえば、これからご紹介する「青島食堂」が有名です。



生姜たっぷりスープが体を芯から温める〈青島食堂〉

ここのラーメン、筆者が世の中で1番好きなラーメンです。


新潟帰省時は必ずお店に寄って食べています!


ゲンコツとショウガを煮込んで取ったダシと、チャーシューを煮込んだしょうゆダレがスープの肝。


コクがありながらもスッキリした味わいに仕上げたスープに、細麺が好相性です。


チャーシューには、豚のウデ肉を使うことが多く、スープに溶け出した脂身の甘みも、味わいに深みを生み出しています。


レンゲにすくったスープを口へ運ぶと、ほんのりスパイシーなショウガがふわりと香ります。


「青島チャーシュー」は麺が隠れるほどウデ肉のチャーシューがたっぷりで若者に大人気です。



<新潟ラーメンの伝道師 片山貴宏さんのコメント>

「誕生のきっかけは『寒さ』。長岡市は新潟県内でも雪深い地域で、『寒い時期にラーメンでもっと温まってほしい』というご主人の思いから、高い保温効果が期待できる生姜をたくさん入れたスープが完成したそうです」


新潟濃厚味噌ラーメン

新潟市西蒲区発祥の「新潟濃厚味噌ラーメン」はその名のとおり、超がつくほどスープが濃厚。


別添えの割りスープを加えて好みの濃さに調整しながら楽しむ独特のスタイルです。


全国に数あるご当地味噌ラーメンのなかでも味噌の分量が少ないですが、そのパンチ力から札幌、山形と並び、日本三大味噌ラーメンにも数えられています。



越後味噌100%!割りスープ付き濃厚みそラーメン〈東横〉

部活帰りに食べたこの味。


味が濃いと感じたら、練習を頑張った証拠だと思ってました!


初代が味の追求を続けた末にたどり着いた、味噌ダレの濃さゆえにラーメンを専用スープで割る「東横の味噌ラーメン」。


このスープは、割りしたでもない、食べた後に愉しむための蕎麦湯でもない、美味しく食べていただくために作っている「割るため専用」のスープです。


まずは割らずにそのまま味を見てください。


冷めてきたり、しょっぱいと感じるときには好みで少量ずつ確認しながら割ってお召し上がりください。


もちろん、食べた後に残ったスープの余韻を愉しむために熱々の割りスープを注いで召し上がっていただいても、愉しみ方は自由自在。



燕背脂ラーメン

濃口しょうゆが効いた煮干しベースの真っ黒なスープに、うどんのようなモチモチの極太麺、みじん切りの生タマネギ。


そして、それらを覆い隠すような背脂がたっぷり。


まさに豪雪地方の大雪を彷彿させるような姿です!


新潟5大ラーメンのなかでもとくにオリジナリティーが強いのが「燕背脂ラーメン」です。



丼を覆う大量の背脂が最後までスープを熱々に〈杭州飯店〉

燕背脂ラーメン生みの親〈杭州飯店〉が立つのは、金物産業が盛んな燕市。


約50年前の創業当時は金物職人たちへの出前が多く、スープが冷めにくいように背脂でフタをし、麺がのびにくいようにうどんのような太さにするなどの工夫が、現在のスタイルを生み出しました。


コクや甘みを加える役割も持つ背脂は、かつては使い道がなく廃棄されていたそうです。


背脂はスープの保温だけでなく、今流行りのSDGs「フードロス削減」という役割もいち早く担っていたのです?!



<新潟ラーメンの伝道師 片山貴宏さんのコメント>

「こってりしていそうな見た目ですが、スープは煮干しが中心のあっさり系なのでバランスがよく、くどさはありません。こってり好きの人は『大油』『中油』など背脂の量の追加も可能ですので、お試しあれ」


三条カレーラーメン

三条カレーラーメンはご当地ラーメンとして認知され始めたのが2010年頃のため、他県への知名度でいうと新潟5大ラーメンのなかではやや印象が薄いですが、その歴史は80年以上と最も古いと言われています。


現在、三条市内の30店以上でカレーラーメンが提供されており、その内容はラーメンの上にカレールーをかけたり、ダシとルーを混ぜてカレースープに仕上げたりと、お店によりさまざま。



80年以上前から愛される、二大国民食のコラボ〈正広〉

70年以上の歴史を持つ〈正広〉はダシとルーを混ぜたカレースープタイプ。


ご主人こだわりの約1年間長期熟成させた約20種のスパイスからつくる特製ルーに、昆布やカツオ節、豚骨からとった和風ダシをブレンドして仕上げています。


タマネギ、ニンジン、豚肉とおなじみの具材は食べ応え満点。


スパイシーな味わいはもちろんご飯とも好相性で、お店ではカレーライスも人気です。


夏季限定で登場する「冷やしカレーラーメン」は油分を取り除いていて、暑い時期にさっぱり食べられると好評。



<新潟ラーメンの伝道師 片山貴宏さんのコメント>

「昭和初期に銀座の洋食店で修行された方が家業の食堂を継ぎ、そこでラーメンとカレーを組み合わせたのが起源と言われています」


東京でも本場の新潟5大ラーメンが食べられる!

青島食堂 秋葉原店



青島食堂 秋葉原店:http://www.aoshima-ramen.co.jp/


あの青島食堂の味が東京のど真ん中秋葉原で味わえる!

昼時は長蛇の列。この列は本場新潟を超えるのでは?

オープンと同時か14時以降なら比較的待たずに食べられるかも?!

ただスープが無くなり次第終了なのでお気をつけてください。

住所:〒101-0025 東京都千代田区神田佐久間町3丁目20−1
TEL:03-5820-0037
営業時間:11時開店~17時閉店(通し営業)食材なくなり次第終了

潟食

新潟を代表するグルメのひとつ「タレカツ丼」を提供している『潟食』さんと『元祖新潟濃厚味噌 東横』さんのコラボレーション!

今月から潟食さんで「元祖新潟濃厚味噌 東横」さんのラーメンが東京府中で食べられるんです。

東京で味噌ラーメンを食べられるお店は多いですが、東横さんの新潟濃厚味噌ラーメンが食べられるのはここだけ!

住所:〒183-0025 東京都府中市矢崎町4丁目1 大東京綜合卸売センター
TEL:042-318-0853
営業時間:平日、日曜日10:30~13:30/土曜日9:00~19:00




出展:新潟のつかいかた

この記事を書いた人

矢部 峻一

『イートラスト株式会社 テクニカルチーム 主任/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。

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