なぜ蕎麦屋なのにかつ丼が有名なのか
蕎麦屋に行くと、カツ丼がミニセットとしてついていたり、看板メニューになっていたり…
よくよく考えると、なぜ蕎麦屋なのにカツ丼なんだろうと思いませんか?
今回は「蕎麦屋なのにカツ丼が有名な理由」をお伝えしていきます!
かつ丼を作るのに必要な材料とは
ご存知かと思いますが、とんカツとは豚肉の切り身に、小麦粉・溶き卵・パン粉をつけて油で揚げたものです。この「カツ」は「カツレツ」の略。
そして、カツ丼はこのとんカツに具を加え、出汁とタレを混ぜた甘辛い汁で煮て、溶き卵でとじてどんぶり飯の上に汁ごとかけて出来上がります。
つまり、主にカツ丼を作るうえで必要なものは
- ・豚ロース
- ・小麦粉
- ・卵
- ・パン粉
- ・油
- ・出汁
- ・タレ
- ・ご飯
となります。
だから蕎麦屋とかつ丼の相性がいい
蕎麦屋で一番重要になってくるのが「返し」になります。
返しとは、醤油とみりんをお店毎の配合で熟成させ、日本料理には欠かせない万能調味料です。
蕎麦汁の基となり、お店の味を決定付けるものにまります。
これはかつ丼や天丼など丼物のタレとしても使うことができます。
このように材料を見てみると、蕎麦屋にはすでにそろっているものが多いのです。
カツ丼の発祥地は〇〇だった?!
ここまで材料からカツ丼と蕎麦屋の結びつきを見てきましたが、蕎麦屋なのにカツ丼が有名な理由は至ってシンプルでした。
実は、カツ丼は蕎麦屋が発祥だったのです。
諸説ありますが、今回は定説とされている一つを紹介します!
大正7年(1918)に、東京の早稲田にあった「三朝庵」という蕎麦屋で作られたのが始まりと言われています。
ある日、宴会でとんかつを大量に作ったのですが、キャンセルになってしまったのです。
そこで早稲田高等学院の学生であった中西敬二郎が初代店主加藤朝治郎に冷めても美味しく食べられるように「卵でとじたらどうだ?」と提案し、作ったところ、三朝庵の名物料理になり全国に広まりました。
つまり、蕎麦屋でカツ丼が有名な理由は「学生の思い付きによるカツを無駄にしないためのメニュー」だったのです!
蕎麦屋のかつ丼を食べよう!
カツ丼が食べたくなってきたのではないでしょうか?
実はカツ丼のカロリーは一人前922kcalととても高いのです…
しかし!カツ丼を太らないように食べる方法もあります!
1.夜より昼に食べる。
2.ロースではなくヒレを選ぶ。
3.大根おろしと一緒に食べる。
4.小鉢や汁物をつけてサイズダウンをする。
つまり、ランチに蕎麦屋でカツ丼ミニセットを食べるくらいなら、罪なくカツ丼を堪能できるのではないでしょうか!