2024 年 2 月 17 日公開

七味唐辛子って何が入ってるの?料理の名脇役の中身をご紹介!

七味唐辛子って何が入ってるの?料理の名脇役の中身をご紹介!

誰もがご存じの「七味唐辛子」。


これからの季節であれば、鍋料理や豚汁、あたたかいうどんなどなど・・・。


一年を通してもあげたらキリがないくらい料理にあう「七味唐辛子」。


料理を目の前にしたら、無意識で七味の瓶に手が伸びている方もいらっしゃるのではないでしょうか?!


でも、皆さん「七味唐辛子」の七味って何が入っているかご存じですか?


今回は日本古来のブレンドスパイス「七味唐辛子」の歴史や中身をご紹介していこうと思います!







“七味唐辛子”には、何が入っているのでしょうか?

そもそも日本独特の香辛料“七味唐辛子”は、江戸時代初期にからし屋徳右衛門という人が、江戸の薬研堀(やげんぼり)で売り出したのが始まりです。


薬研堀は現在の東日本橋1丁目あたりで、当時その周辺には医者や薬問屋がたくさん集まっていた所でした。


漢方薬を“食”に使えないかと考えて作られたそうです。


独特の香味と程よい辛味が、“江戸っ子”好みで、その頃人気のあった蕎麦の薬味として広まり“七色(なないろ)唐辛子”と呼ばれていました。


東京の『薬研堀の七味唐辛子』には、唐辛子、焼唐辛子、けしの実、麻の実、粉山椒、黒ごま、陳皮(みかんの皮を干したもの)が、京都の『七味家本舗の七味唐辛子』には、赤唐辛子、青のり、粉山椒、黒ゴマ、白ごま、しそ、麻の実が入っています。


関東と関西では、配合されているものが違いますが、漢方薬から作られているので、それぞれに身体への効果が期待されます。


日頃何気なく、うどんやそば、焼き鳥に薬味としてかけている“七味唐辛子”ですが、もっといろいろな料理に調味料として使ってみて下さい。


薬膳・漢方での作用の一例

  • 唐辛子 ・・・ 食欲増進・健胃・発汗作用
  • けしの実・・・ 下痢止め・強壮作用
  • 麻の実 ・・・ 食欲増進
  • 山椒  ・・・ 回虫の駆除作用
  • 黒ごま ・・・ 長生不老食と言われる滋養強壮作用
  • 白ごま ・・・ 便秘の改善作用
  • 陳皮  ・・・ 咳止め・去痰・健胃作用
  • のり  ・・・ 咳止め・去痰作用
  • しそ  ・・・ 食欲増進・吐き気を防ぐ作用

日本独特の、江戸時代から広く利用され、漢方薬を参考に作られたブレンドスパイスで、そばの風味によく合ったため急速に普及しました。


必ずしも7種類の原料で作られるとは限りませんが、赤唐辛子(レッドペッパー)に、山椒、麻の実、陳皮(ミカンの皮を乾燥させたもの)、ごま、けしの実(ポピー)、しその実または青海苔を加えて「七味」とすることが多いようです。


七味唐辛子と一味唐辛子の違いは?

名称を見れば一目瞭然ですが、一味唐辛子とは名前の通り、一種類の唐辛子が原料となっている調味料です。


赤唐辛子の実を乾燥させてすりつぶし、粉末にして作られます。


唐辛子の辛さをそのまま感じることができるので、シンプルに刺激を感じられるのが特徴です。


ただし、唐辛子によっても辛さが異なるため、同じメーカーの唐辛子を使っていても辛さに違いが出る可能性もあるそうです。


唐辛子本来の味を楽しんでみてください。


七味唐辛子と一味唐辛子辛いのはどっち?

一種類のみの唐辛子が使われている一味唐辛子に対し、七味唐辛子は唐辛子に加えて他の原料が混ざっているので辛さは控えめです。


パンチのある唐辛子の辛さをダイレクトにプラスできる一味唐辛子とは異なり、七味唐辛子は料理の仕上げとして振りかけてほどよい刺激と香りを楽しめます。


一味唐辛子や七味唐辛子をうまく加えることで、好みの辛さに仕上げられますよ。


七味唐辛子と一味唐辛子はどのように使い分ける?

七味唐辛子は、さまざまな原料が使われていることから、辛さにプラスして香りづけをする効果があります。


うどんや豚汁、牛丼などといった和食に使うのがおすすめです。


ほどよい刺激が加わり、風味がアップします。


一味唐辛子とは異なり、調味料に分類されず、薬味としての位置付けでしょうか!?


一方、一味唐辛子は唐辛子の辛さをそのまま感じることができるので、強い刺激が欲しいときにおすすめです。


特に麻婆豆腐やエビチリなど、辛味のある中華料理にプラスすると、より刺激のある味わいに仕上がります。


世界共通の調味料であるため、各国すべての料理に対応できます。


おすすめの七味唐辛子5選

一言で「七味唐辛子」と言っても、ブレンドするスパイスの種類や数に決まりはないため、メーカーごとに原料と調合の割合が異なります。


七味唐辛子のタイプも、丼に振りかけたり、汁物に加えたりしやすい「粉末タイプ」、食べるラー油のような感覚で、ごはんに乗せたり、冷ややっこに乗せたりして味わえる「生タイプ」があります。


また、黒七味などの従来のイメージを覆すものや、やげん堀など素材やブレンドにとことんこだわった有名メーカーもあり、選択肢は無数にあり最近では東京や京都をはじめとして各地に七味唐辛子の専門店も増えています。


そこでおすすめの「七味唐辛子」をいくつかご紹介します!


山椒の効いた京風七味:ユウキMC『京風七味』



山椒を効かせた京風の七味唐辛子です。刺激のみでなく柑橘の香りも効いていますのでさまざまな料理や食材にあわせて楽しむことができます。香りは豊かですがすべての原材料がしっかりと調和していますので、癖もありません。七味唐辛子独特の風味があまり好きではないという方にもおすすめすることができます。250gと大容量なので七味好きには堪らない商品です。


パウダータイプの七味:うれし野ラボ『辻さん家のとける唐辛子』



水にほとんど溶けない唐辛子の辛味成分『カプサイシン』と唐辛子の豊かな風味をナノテクノロジーを利用し、水に溶けるように改良した顆粒タイプの唐辛子調味料です。辛味がダイレクトに舌へ伝わり、辛さを強く感じるでしょう。酸味や塩味など余計な味を加えていないので、どんな料理でも味を損なうことなく、仕上げにふりかけるだけでお好みの辛さにチェンジ!持ち運び、携帯に便利な小瓶入りで、マイ唐辛子として、外出先でも手軽に使いやすいですよ。


激辛好きの方に!:オーガニックファームHARA『キャロライナリーパー激辛七味唐辛子』



七味唐辛子にはやっぱり辛さを求めている…そんな方にぴったりなのが、激辛唐辛子であるキャロライナリーパーを使ったこちらの七味唐辛子です。2013年にはギネス世界記録にも認定された世界一辛い唐辛子であるキャロライナリーパーを使用しているだけあって、まさに激辛。辛いもの好きな方にぴったりな七味唐辛子となっています。


国産原料にこだわった逸品:エヴァウェイ『和の七彩』



唐辛子による辛さのみでなく、国産の山椒や柚子などを使用することによって豊かな香りにこだわった七味唐辛子となっています。すべての原料を国産にこだわることによって、より豊かな風味と奥深い味わいを実現しています。汁物の風味付けはもちろんのこと、さまざまな食材や料理とあわせて楽しむことのできる七味唐辛子に仕上がっています。


あっさりとした和食にマッチ:おちゃのこさいさい『柚子七味 缶』



唐辛子にプラスして実生柚子を贅沢に使用することによって、爽やかな風味を楽しめる七味唐辛子です。辛さは控えめに仕上げられていますので、あっさりとしたお吸い物や湯豆腐、寄せ鍋といったあっさりとした和食の味わいをさらに引き立たせてくれます。しっかりと内部を密閉することで長く風味を保ってくれる缶タイプです。


まとめ

いかがでしたか?


七味唐辛子のことが少し詳しくなったのではないでしょうか?


七味唐辛子は食卓の主役というわけではありませんが、食材やお料理を引き立ててくれる名脇役です。


メインの唐辛子とさまざまな素材を組み合わせることによってさまざまな味わいのものがあり、選択肢は無数にあります。


これからの季節は特に七味唐辛子の出番が多くなると思います。


冷え切った身体に少し辛さを足して、冬の寒さを乗り越えませんか?


くれぐれも入れすぎにはご注意して、適度な量で楽しんでくださいね!







◆ふぐ料理 天福(株式会社TenFuku):https://tenfuku.jp/

この記事を書いた人

矢部 峻一

『イートラスト株式会社 テクニカルチーム 主任/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。

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