2022 年 12 月 26 日公開
チーズの種類と歴史とは。チーズを楽しめる料理も紹介!
モッツァレラ、カマンベール、ゴルゴンゾーラ。
これはいずれもチーズの名称です。
チーズはそのまま食すこともできますし、チーズを利用した料理や、トッピングなどとして料理にかけて食べるなど幅広い利用方法で愛されています。
そんなチーズですが、その消費量は右肩上がりで、人気急上昇中です。
今回の記事では、チーズの種類や歴史、チーズを楽しめる料理などについて紹介していきます。
消費され続けるチーズ
チーズの消費量は年々増え続けています。
2014年には日本のチーズ総消費量は29万8千トンでしたが、2020時点で36万トンまで伸びています。
一年あたりの日本人一人のチーズ消費量は2.7キロで、一般的な「6Pチーズ」を1年で27個食べている計算になります。ひと月に2個以上の消費と思うと、結構多いですね。
消費量が増え続けるチーズですがは、チーズとはそもそも何なのでしょうか。
チーズとは
チーズは食品衛生法に基づく乳及び乳製品の成分規格等に関する省令の第2条17項にて定義されています。
“17 この省令において「チーズ」とは、ナチユラルチーズ及びプロセスチーズをいう。
18 この省令において「ナチユラルチーズ」とは、次のものをいう。
一 乳、バターミルク(バターを製造する際に生じた脂肪粒以外の部分をいう。以下同じ。)、クリーム又はこれらを混合したもののほとんどすべて又は一部のたんぱく質を酵素その他の凝固剤により凝固させた凝乳から乳清の一部を除去したもの又はこれらを熟成したもの
二 前号に掲げるもののほか、乳等を原料として、たんぱく質の凝固作用を含む製造技術を用いて製造したものであつて、同号に掲げるものと同様の化学的、物理的及び官能的特性を有するもの
19 この省令において「プロセスチーズ」とは、ナチユラルチーズを粉砕し、加熱溶融し、乳化したものをいう。
ー乳及び乳製品の成分規格等に関する省令 | e-Gov法令検索”
簡単に噛み砕くと
チーズは「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」がある。
「ナチュラルチーズ」は乳などのすべてを乳酸菌や酵素により凝固し、凝乳から水分である乳清(ホエイ)を除去し、発酵・熟成させたもの。
「プロセスチーズ」はナチュラルチーズを砕き、溶融し、乳化し再成形したもの。
ということです。
チーズは上記に記載の通り、2種類に分類されます。
チーズの種類
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズは発酵・熟成の過程にあるチーズです。
クリームチーズやモッツァレラチーズ、リコッタチーズなどのフレッシュタイプと言われるものから、青カビや白カビの繁殖させたゴルゴンゾーラやカマンベール、水分を少なくしたゴーダやチェダーなど、ほとんどのチーズがナチュラルチーズです。
プロセスチーズ
プロセスチーズはナチュラルチーズを加工したチーズです。
スライスチーズや6Pチーズ、ベビーチーズなどがプロセスチーズです。
いろいろなチーズ
モッツァレラ(フレッシュチーズ)
イタリア産のチーズ。
くせのない味で、弾力がある歯ごたえが特徴です。
ゴルゴンゾーラ(ブルーチーズ)
カード(固まった乳)と青かびを交互に重ねて作られたもの。
特徴的な刺激臭があり、リゾットに入れたりパスタにかけたり、料理に使われることが多いものです。
リコッタ(フレッシュチーズ)
チーズを作る際に取り除く乳清を再加熱して作ったチーズ。
脂肪分が少なく、甘くさっぱりした味が特徴です。
マスカルポーネ(フレッシュチーズ)
乳脂肪分が多く甘みがあり、生クリームのようにまろやかなので、リゾットやお菓子に使われることが多い。ティラミスの材料としても知られています。
クリーム(フレッシュチーズ)
製造過程で誤って生クリームを多く入れてしまったことでできたもの。
酸味は少なく、バターに似た滑らかなものです。
そのままベーグルなどに塗って食べられることが多くあります。
ラクレット(ハードチーズ)
チーズの断面を温めて溶かし、やわらかくなった部分を削ぎ、ジャガイモなどの料理にかけたり、付けて食べるものです。最近ではラクレットを提供する飲食店も増えています!
パルミジャーノ・レッジャーノ(ハードチーズ)
イタリアを代表するチーズの一つです。
パルメザンチーズとして販売されている粉チーズはこのチーズがベースとなっています。
このチーズを入れるだけで料理の味が格段に上がるので「イタリアチーズの王様」と呼ばれています。
カマンベール(白カビチーズ)
表面に白カビを生やして熟成させたものです。日本で販売されているものは、殺菌され、熟成を止めているので、くせが少ないですが、本場のものは複雑なにおいを放つようになります。
チェダー(ハードチーズ)
はっきりとした強い味で、オレンジ色に着色されていることも多い。
世界で最も生産量の多いチーズとなっています!
ゴーダ(セミハードチーズ)
チェダーチーズに並び、プロセスチーズの原料になることが多い。
日本人の嗜好にも合うマイルドな味わいで、そのまま食べたりサンドイッチなどに使われることが多くあります。
チーズの起源は?
チーズはどのようにして生まれたのでしょうか。
一説では、紀元前4000年ごろにアラブの商人が羊の胃袋で作った水筒にミルクを入れて砂漠を旅していて、飲もうと思ったらミルクがなくなって白い塊ができていて、それがチーズだったということみたいです。
そんなに以前から食べられていたチーズですが、日本で本格的に食べられたのは第二次世界大戦以降です。
それ以降にチーズケーキやピザなどの文化が流入してきて食べられるようになったのです。
チーズを楽しめる料理
ここではチーズを楽しむことができる料理について紹介していきます。
ピザ
普通のピザでもチーズが乗っていますが、「クアトロフォルマッジ」はチーズを存分に楽しめるピザです。
「クアトロフォルマッジ」は「4種のチーズ」を表すイタリア語で、トッピングにはもちろん4種類のチーズが使われています。
一般的には、ゴルゴンゾーラ、モッツアレラ、パルミジャーノ・レジャーノ、タレッジョが使われることが多いです。
チーズフォンデュ
皆さんご存じのチーズの定番料理チーズフォンデュ。溶かしたチーズにパンやブロッコリーなどの温野菜、ソーセージなどを絡めて食べるものです。
チーズフォンデュ専用の器具が販売されるほど人気のある料理です!
チーズタッカルビ
韓国発祥の鶏肉とニンジンや玉ねぎなどを用いた焼肉料理に、チーズをトッピングしたものです。
甘辛い味付けのタッカルビとチーズの濃厚さがマッチして、多くの人の間で人気があります!
チーズインハンバーグ
ガストの前身、すかいらーくで提供され人気に火が付いた「チーズインハンバーグ」。2008年の提供以来1億食以上も売れる大人気メニューです。
冷凍やチルドでも販売しているメーカーも増えてきて、気軽に食べることもできるようになりました。
みなさんも今夜はチーズ料理を食べてはいかがですか?
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 テクニカルチーム』
青森県出身。8年間、小売業界に従事しつつ趣味でライターとして活動。大手サイト(Yahoo!、朝日新聞社)の記事投稿やTokyoFMのラジオ出演の経験も。2022年にイートラストに入社。好きなものは家電、インディーズ音楽、動画編集。