日本初のシャープペンシルは「SHARP」が作った!シャーペンの歴史が面白い!
中学生や高校生時代に、シャープペンシルは誰もが使っていた文房具だと思います。
実は「シャープペンシル」は和製英語なので外国では通じずに、英語では「メカニカルペンシル」といいます。
この記事ではあまり知らないシャープペンシルの歴史などについて紹介していきます!
シャープペンシルの歴史
シャープペンシルの歴史は、約200年前に遡ります。
1837年ごろに世界で最初の実用シャープペンシルが発売され、その商標が「Eversharp(エバーシャープ)」というものでした。
日本では「繰り出し鉛筆」と言われていましたが、「エバーシャープ」や「エバーレディシャープペンシル」という商品から「シャープペンシル」という呼び方になっていきました。
ちなみに最古のシャープペンシルは1791年に沈没した船から見つかったものらしいです。
1915年に早川徳次が独自でシャープペンシルを発明し「早川式操出鉛筆」として発売しました。
この「早川式操出鉛筆」が「エバーレディシャープペンシル」に名称を変更して大ヒットした商品です。
1960年にはのちの「ぺんてる」である大日本文具が現代の形に近いシャープペンシルを開発したことで、一般にも使われるようになっていきました。
意外と深い歴史があるんですね!
家電メーカーが「シャープペンシル」を作った?
日本初のシャープペンシルを発明した早川徳次は「早川兄弟商会」を設立し、大ヒットするシャープペンシルの製造をしていましたが1923年の関東大震災により工場が消失。
拠点を大阪に移し1925年からブランド名として「シャープ」を使うようになりました。
今では家電のイメージのシャープがシャーペンを作っていたのは意外です。
シャーペン後端の消しゴムはなんで消えない?
シャープペンシルの芯を収納する部分には、消しゴムが付いていることが多いです。
あれってなかなか消えないと思った人も多いのではないでしょうか。
実はそれには理由があります。
通常の消しゴムはゴムだけではなく「可塑剤」というゴムを柔らかくするものが入っています。 その柔らかさが、紙の上の鉛筆の粒子を取り除いています。
しかし、この可塑剤は長時間触れているほかのプラスチックを溶かす性質があります。
それをシャーペンに付けると、シャーペンの本体が溶けてしまうので、可塑剤の含まれない硬いゴムの消しゴムしか使えないということです。
硬いゴム性の消しゴムは、紙ごと削り取るのでうまく消すことができません。
ということで今回は、シャープペンシルについて紹介してみました!
大人になると使う機会が減りますが、進化しているものも多いので、たまに見てみると面白いですよ!
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 テクニカルチーム』
青森県出身。8年間、小売業界に従事しつつ趣味でライターとして活動。大手サイト(Yahoo!、朝日新聞社)の記事投稿やTokyoFMのラジオ出演の経験も。2022年にイートラストに入社。好きなものは家電、インディーズ音楽、動画編集。