辛い食べものが病みつきになるのは中毒症状?「β-エンドルフィン」の正体とは

辛い食べものが病みつきになるのは中毒症状?「β-エンドルフィン」の正体とは

麻婆豆腐や担々麺などの中華料理や、辛ラーメンやヤンニョムチキンなどの韓国料理。

どちらもくせになる辛さがあり、好きな人も多いのではないでしょうか。

 

中には食べている最中は、辛さで悶絶しているのに繰り返し食べてしまっている人もいるはず!

実はそんな辛い料理にハマるのにはワケがあるんです!

 

この記事では、辛い料理に病みつきになってしまう理由について紹介していきたいと思います。

 

 



そもそも「辛い」とは



人間の味覚には「辛い」は存在していません。

味覚は「甘味」「酸味」「塩味」「苦味」「旨味」の5種類のみで「辛味」は味覚の一種ではありません

 

「辛い」は実は痛みの一種であり、辛い物を食べると人間は痛みを感じます。

 

ちなみにこの痛いと感じるセンサーは、43℃以上の熱を感じ取る場所でもあり、「熱さ」「辛さ」は同じ刺激なのです。

その刺激を感じ取る理由はもちろん、生命の危険を判断するためのもので、刺激物から人間を守ってくれるためのものです。

 

 

生命の危険は「快感」になる



しかしなぜ、生命の危険である辛い食べものを繰り返し食べてしまうのでしょうか。実はこれも人間のからだに秘密があります。

 

人間は脳内に「β-エンドルフィン」という物質を出します。

「β-エンドルフィン」は別名「快楽ホルモン」や「脳内麻薬」とも言われており、純粋に美味しいものを食べたときや、性行動の際に分泌されます。

 

他にも人間は苦しみを紛らわすために、「β-エンドルフィン」を分泌することがあり、鎮痛効果や幸福感が得られます。

マラソンをしているときの「ランナーズハイ」などがこのホルモンが原因で起こります。

それと同様に辛いものを食べたときにも「β-エンドルフィン」が分泌されます。



 

要するに辛い食べものが引き金となり、「β-エンドルフィン」が出ることで「美味しい」と感じてしまっているので、また食べたくなるというループに入っています。

 

それで、辛い食べものが病みつきになってしまうというわけです!

 

 

辛いものを食べたときに「水」は逆効果



余談ですが、辛み成分である「カプサイシン」や「山椒」などは水に溶けにくい性質を持っており、 辛いからと言って水を飲んでも辛み成分が口に広がってしまうので逆効果です。

 

辛味は痛覚なので、食べる前に水を飲んで口を冷やしておくことで、痛み(辛味)を感じにくくなります。

 

ということで今回は辛いものが病みつきになる理由を紹介しました。

きっと今、辛いものが食べたくなっているのではないでしょうか。

 

 

 

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この記事を書いた人

今井 晴哉

『イートラスト株式会社 テクニカルチーム』
青森県出身。8年間、小売業界に従事しつつ趣味でライターとして活動。大手サイト(Yahoo!、朝日新聞社)の記事投稿やTokyoFMのラジオ出演の経験も。2022年にイートラストに入社。好きなものは家電、インディーズ音楽、動画編集。

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