2023 年 5 月 23 日公開

これから始まる「梅雨」の季節。なんで「梅」という漢字が使われるの?

これから始まる「梅雨」の季節。なんで「梅」という漢字が使われるの?

私はこの時期だけ梅雨の無い北海道に引っ越したいくらい梅雨の時期は嫌いです。


梅は好きなんですけどね・・・。そもそもなんで「梅雨」に「梅」の漢字が使われているのか?


今回は梅雨に「梅」という漢字が使われた由来などご紹介します。






そもそも梅雨とは?

気象庁によると、「春から夏に移行する過程で、その前後の時期と比べて雨が多くなり、日照が少なくなる季節現象」と定義されています。


簡単に言うと梅雨前線によって引き起こされる長雨ということになります。


では梅雨前線とは何でしょうか?


梅雨前線は、オホーツク海に発達したオホーツク海気団の冷たい空気と、太平洋に発達した太平洋高気圧(または小笠原気団)の暖かい空気の境目に発生する停滞前線のことです。



日常生活を送る上では、冷たい空気(冬から春の空気)と暖かくて湿った空気(夏の空気)の境目に雲ができ雨を降らせている、と大枠の理解さえあれば、十分に梅雨のことを知っていると言えるのではないでしょうか。


梅雨の間は押し合って均衡している2種類の空気。

夏の空気の勢いが強くなって前線が北へ追いやられると本格的な夏の到来です。

梅雨が明けたら一気に気温が上がり、蒸し暑くなるのも納得がいきますね。


梅雨の期間は?

先日、沖縄・奄美地方で「梅雨入り」の宣言が出されました。



平年よりも少し遅い梅雨入りですので、梅雨明けも少しずれ込んでいくと思います。


まだ、他の地域でも梅雨入りの宣言はされていないので、今のうちに晴れ間を楽しんでおきたいものですね。



なんで「梅雨」と言われ、「梅」という漢字が使われるの?

「梅」という漢字が使われ始めた由来とは?

「梅雨」に「梅」の漢字が使われた由来は、中国にあるといわれています。中国の揚子江周辺では梅の実が熟す頃が雨期にあたり、そのことから「梅」の字を使うようになったとされているのです。
ただ、中国から伝わったときは「梅雨(つゆ)」ではなく、「梅雨(ばいう)」として伝わったそうです。

現在、中国では「梅雨(メイユー)」、韓国では「長霖(チャンマ)」と呼んでいるそうです。



「つゆ」と読むようになった由来は?

諸説ありますが、日本では江戸時代あたりから「梅雨(つゆ)」を使うようになったといわれています。

  • ●「露(つゆ)」から連想した
  • ●梅の実が熟す時期だから「つはる」から連想した
  • ●梅の実が熟し潰れる時期だから「潰ゆ(つゆ)」と関連つけた
  • ●カビのせいで物がそこなわれる「費ゆ(つひゆ)」から連想した

など諸説あります。


「梅の花」というよりは「梅の実」の方を表しているようです。


おわりに

そろそろ関東地方も「梅雨入り」するかと思いますが、1ヶ月半ほど我慢すれば夏が到来するので梅雨を楽しんで夏を待ちたいと思います!






◆川崎金魚苑:https://kawasaki-kingyoen.com/

この記事を書いた人

杉山 巧

『イートラスト株式会社 総合サポート本部 HPディレクターグループ』
イートラスト株式会社 2021年に新卒採用で入社。

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