意外と知らないおみくじの豆知識
おみくじは、日本の伝統的な神社や寺院で行われる習慣の一つであり、日本文化において重要な位置を占めています。
人々が未来を知りたい、運勢を占いたいという願望を満たすための手段として、古くから親しまれてきました。
皆さんも最近ですと初詣に行った際に「おみくじ」を引いた方も多いと思います。
おみくじは日本の文化や宗教と深く結びついた、未来に対する希望や不安を表現する重要な儀式であると言えます。
そのおみくじの起源から種類、引いた後について解説していきます!
おみくじの起源
歴史
おみくじの起源は南北朝時代から室町時代の初頭あたりにまでさかのぼります。
当時中国から「天竺霊籤(てんじくれいせん)」という中国のくじが日本に入ってきました。
それをベースに、天台宗の僧である元三大師という人が「元三大師百籤(がんざんだいしひゃくせん)」という日本版のくじを作ったのが、現在のおみくじのルーツだと言われています。
由来
おみくじができた初期の頃は、巫女やお坊さんしか引くことができませんでしたが、鎌倉時代になると、おみくじは寺社仏閣に参拝した一般の人々が、金運や商売繁盛などの運勢を占うため引くものに変化していきました。
「くじ」に尊敬の「御」(み)をつけて「みくじ」という名詞になり、さらに「お」(御)を加えて、現在では「御神籤(おみくじ)」と呼ばれるようになりました。
おみくじの種類
おみくじの一般的な種類は全7種類あり、「大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶」という順番です。
「吉」「中吉」「小吉」の順番はその神社によって多少の違いはありますが、この7種類が一般的だと言われています。
その中でも伏見稲荷大社のおみくじは複雑で全17種類もあります。
まず、大吉の上に「大大吉」あり、一番下は「吉凶相央」(きちきょう あいなかばす)となります。
順番は以下のようになります。
【17種類】
大大吉・大吉・凶後大吉(きょうのちだいきち)・凶後吉(きょうのちきち)・末大吉・末吉・向大吉(むこうだいきち)・吉・
中吉・小吉・小凶後吉(しょうきょうのちきち)・後吉・吉凶未分末大吉(よしあし いまだ わからず すえだいきち)・吉凶不分末吉(きちきょう わかたず すえきち)
吉凶相半(きちきょう あいなかばす)・吉凶相交末吉(きちきょう あいまじわり すえきち)・吉凶相央(きちきょう あいなかばす)
おみくじを引いた後、多くの人はその結果に基づいて行動や考え方を調整するでしょう。
大吉を引いた場合、多くの人は喜びや安心感を感じ、計画を進め、逆に凶を引いた場合は慎重になります。
そこで、次におみくじを引いた後におみくじ自体をどうするべきか、説明していきます。
おみくじは持ち帰る派?結ぶ派?
大吉以外のおみくじが出たら結んで帰ると思っている方、多いのではないでしょうか?
実はどちらが正解というのはなく、自分の好きな方を選んで良いのです。
注意点としては持ち帰ったおみくじは、年が変わったとしてもゴミと一緒に捨てないようにすることです。
処分する際は、どの神社でもいいので神様と縁を「結ぶ」ためにも神社に結ぶ、返納する、「どんど焼き」や「左義長」などのお焚き上げ行事で燃やすのがよいとされています。
余談にはなりますがに、おみくじが「凶」だった場合、結ぶ際に利き手とは反対の手で結ぶと「困難な行いをした」ということで凶から吉へ転じるという言い伝えもあるみたいです。
まだ、これから初詣に行くという方もいらっしゃると思います。
おみくじを引く際は、是非参考にしてみてください!