2022 年 9 月 4 日公開
睡眠習慣を改善して「金縛り」を防ごう!

寝ている最中に突然、息苦しさを感じる、声が出ない、意識はあるのに身体が動かないといった体験をしたことはありませんか?
一般的には「金縛り」と呼ばれる現象です。
日本人の4割弱の人が経験しているといわれている金縛り…
なぜ金縛りになるのか、詳しい理由やメカニズムについてご紹介します。


金縛りとは?

金縛りというと心霊体験?と勘ぐってしまう方もいるかもしれません。
しかし金縛りは心霊体験ではなく、眠っているときに見る“夢”の一種であり、医学的には「睡眠麻痺(まひ)」と呼ばれています。
睡眠中は、脳が休まる深い眠りの「ノンレム睡眠」と、体は休んで脳は活発的な「レム睡眠」が交互に繰り返されています。
通常は、眠りについた直後にノンレム睡眠の状態となり、その後レム睡眠が出現するのですが、何らかの原因によって就寝直後にレム睡眠があらわれるケースがあります。
入眠してすぐのタイミングでレム睡眠があらわれると、脳は活発的な状態であるにも関わらず体は筋肉が緩んで動かない状態となるため、「目が覚めているのに動けない」と錯覚を起こすことが金縛りという体験に繋がります。

なぜ起こる?金縛りにあった際はどうしたらいいの?

金縛りになる理由には、以下のようなものがあります。
- ・不規則な生活による睡眠リズムの乱れ
- ・日常生活のストレスや不安
- ・仰向けでの睡眠
- ・ナルコレプシーなどの睡眠障害
金縛りにあった際に、「金縛りになった!」と焦って、無理に身体を動かすのは逆効果です。

まずは金縛りにあっていることを自覚したうえで、
・無理に体を動かそうとしない。
・深呼吸をしてリラックスすること
を意識するようにしましょう。
睡眠習慣を改善して金縛りを防ごう!

睡眠の質が低下するとレム睡眠が出現しやすくなると考えられているため、金縛りを予防するにはぐっすり眠って体と脳を休養させることが大切です。
金縛りに悩んでいる方は、規則正しい生活を送ることに加えて、睡眠前に入浴して体を温める、リラックスできるアロマを焚くなど、睡眠環境を整えてみてはいかがでしょうか。
