スポーツのエースナンバーってどこからきてるの?

サッカーなら10番、プロ野球なら18番、高校野球なら1番という、チームの中心や看板になる選手はエースナンバーと言われる同じ背番号をつけています。
チームを代表する選手なら自分が好きな番号を選べばいいようにも思えますが、なぜ同じ背番号をつけているのでしょうか。
今回は各スポーツのエースナンバーの由来について紹介します!
野球編

野球で「エース」というと、チームで最も優れた投手のことを言います。
プロ野球のエースナンバーである18番は歌舞伎が由来と言われています。
歌舞伎役者が自分の得意な18種類の演目を「歌舞伎十八番」と呼んだことから、得意とする芸を十八番(おはこ)と言うように広がりました。
その影響が野球界にも伝わり、エースに18番を与えるようになったと言われています。
また、プロ野球初期の名選手が18番をつけていたからという説もあります。
中学・高校野球ではポジションの番号が背番号になります。
野球ではポジションに番号が振られていて、1=ピッチャー、2=キャッチャー・・・9=ライトというように決まっています。
そのため、エースが1番をつけるという自然な慣習ができています。
ちなみに、野球のメジャーリーグではエースナンバーはないと言われています。
これは、選手の移籍で番号が変わる機会が多いことや、過去の名選手を称えて同じ背番号をつけない「永久欠番」という風習が盛んなことが原因だと思われます。
サッカー編

サッカーの「エース」は、チームで最もサッカーが上手い選手のことを言います。
上手いというと、曖昧な表現ではありますが、メッシ選手やネイマール選手を思い浮かべればいいかと思います。
彼らの背番号で、エースナンバーである10番はペレと呼ばれる過去の名選手がつけていたことが由来だと言われています。
ブラジル代表として17歳からワールドカップに出場し、その活躍でチームを3度の優勝を成し遂げました。
いずれの大会でも10番をつけていたことが由来となり、サッカーの「エース」は10番をつけるようになったと言われています。
バスケットボール編

バスケットボールの「エース」は、最も得点能力の高い選手のことを言います。
バスケットボールのエースナンバーは7番と言われています。
これは、中学・高校野球の由来と同様に、ポジションに番号が振られており、それに準じてという説が主流です。
また、バスケットボールの神様といわれるマイケル・ジョーダン選手がつけていた「23番」もバスケットボールの本場であるアメリカではエースナンバーだと認識されています。
似たような由来が多かったですが、野球の「沢村賞」などの人名を使った賞も各スポーツにあり、スポーツ界では過去の名選手を称えて背番号や名前で風習として残っているものが多いことがわかりますね!