人気が復活!アナログレコードの魅力とは

現在音楽の主流はストリーミングサービス等に移りつつ、携帯等で簡単に音楽を聴くことができます。
しかし最近またアナログレコードの魅力というものが再注目されはじめ、ひそかに再流行しつつあります。
またアーティストもわざわざアナログ盤で新譜をリリースするということも、ちょっとしたブームになっています。
なぜこんなに注目されているのでしょうか。
今回は再注目されている「アナログレコード」の魅力をご紹介します。

レコードの種類
『形状による違い』
- ・LP(Long Play)レコード
直径12インチ(30cm) 収録時間30分
現在主流のレコードです。素材がポリ塩化ビニールになったことにより、上部で薄く軽くなり高密度で長時間の録音ができるためLP(long play)盤と呼ばれています。
- ・シングル・レコード
直径7インチ(17cm) 収録時間5~8分
中央に大きく穴が開いており、ドーナツ盤とも呼ばれました。
・EP(Extended Play)レコー
7インチレコードをEP盤とも呼びますが、「収録時間がLP(フル・アルバム)よりは短いが、シングルよりは長い」という「Extended Play」を略してEP盤と呼びます。
- ・12インチシングル
LPと同じ直径12インチ (30cm) サイズでシングル盤同様に片面に1曲だけ収録した物。
外周部分にのみ音溝が刻まれているため、シングル盤より音質が優れています。
- ・SP(Standard Play)レコード
初期レコードタイプで直径12インチ(30cm) 収録時間4~5分
1963年に生産終了。

『材質による違い』
- ・ビニール盤
現在流通している多くのレコードはビニール盤と呼ばれる塩化ビニール素材を使っています。
- ・ソノシート
ビニール盤よりも音質の面では劣るもののレコード自体が極めて薄く軽く、さらに大幅に安価で制作できるため、雑誌の付録などに使用されていました。
- ・ピクチャー盤
盤面にアーティストの写真や画像などの印刷した紙を挟みこんだレコードで、プレミアム盤などに使用されます。
通常のレコードより重く、音の鮮明さも劣ります。レコードのビジュアル面を重視したディスクです。
- ・100%pureLP
材料にカーボンなどを添加していない新配合無着色ヴァージン・ヴィニールを用いダイレクト・カッティングをすることで高音質化を目指したレコード盤です。2012年ユニバーサル・ミュージックが発売しました。
レコードの魅力
『音質』
音の良さにとことんこだわりたい、そういった楽しみ方ができるのもアナログレコードならではです。
お金はかかりますが、プレイヤーそのもの、そしてカートリッジや針などの細部にわたるパーツにまでこだわり、どこをどう変えたら自分に好みの良い音が出せるのか、色々と楽しめる、という魅力があります。
色々と試行錯誤し、好みの音が出るようになったときの体験は音楽好きであれば伝わるのではないでしょうか。
『インテリアにもなる』
アナログ盤のレコードジャケットは部屋に飾っておくだけでも、おしゃれでインテリアにもなってしまうんです。
その大きさに描かれているジャケットは、存在感があり、アート代わりに飾れるインテリアアイテムとしても十分に楽しめます。
また、レコードが回っているだけでも、部屋全体が温かく包み込まれるような雰囲気を感じます。
レコードは耳だけでなく、視覚をおしゃれにすることができます。
『手入れをする楽しみ』
レコードはCDと異なり定期的な手入れが必要です。プレイヤーそのもののクリーニングもそうですが、レコード盤も手入れをすることによって長くいい音が楽しめます。
そうするとレコードそのものに対する愛着もわきますし、大切にしよう、という気持ちになります。
そのような感覚は、CD、そしてストリーミングサービスよりも大きいかと思います。
このように手間をかけると、自然と音楽を聴く姿勢になれるものです。
ながら聴き、という言葉はもう珍しくなく、ちゃんといい音が出ているかどうか、針がちゃんと置けるのかどうかと音楽に対して集中することになります
。曲ときちんと向き合うことができる、それもアナログ盤ならではの魅力です。

まとめ
最近では様々な機材を揃えずとも、小型スピーカー付きのレコードプレーヤーもあるので、以前よりお手軽に楽しむ事ができます。
おうち時間が増える中での楽しみとして、ひと手間かけ少し贅沢な音楽を聴いてみてはいかがでしょうか。