なぜ人はイライラするのか?
「喜怒哀楽」の中でも、感情をコントロールすることが難しい「怒」。
悲しいことに、世の中にも「怒」を発端とした事件が数多く発生しています。
「怒り」は何かを突き動かすエネルギーにもなりますが、あまり良い感情とは言えないでしょう。
アンガーマネジメントとは?
密かに注目されている「アンガーマネジメント」をご存知ですか?
怒りの感情と上手に付き合うためのトレーニングのことを指してそう呼びます。
自分にとって不都合なことが起きると、「怒り」という感情を抱くことがあると思います。
- ・約束していた時間に友人が現れなかった
- ・頼んだ仕事を部下がやらない
- ・親から毎日のように「勉強をしなさい」と口酸っぱく言われる
- ・渋滞に巻き込まれて全然進まない
生活している中で、怒りの感情を抱く場面というのは数えてもきりがないでしょう。
しかし、その感情そのままに生活していても幸せにはなれないですし、「怒り」に支配されている人を見ると、深入りしたくないと周りから思われるでしょう。
成長するにつれて、自分の中の感情をコントロール(我慢)する術を学びますが、難しいこともあります。
そうした時に、「怒り」の概念を知っておくことで、感情に支配されず、コントロールする手助けになると思います。
怒りは単体では存在しない
怒りは二次感情と言われています。二次感情とは「ある感情(一次感情)が発生した後に発生する感情」のことです。
悲しみ、苦しさ、不安な気持ち、後悔、恐怖というような一次感情が積み重なったときに「怒り」が出現します。
先ほど例として出した内容を紐解くと、根底には負の感情が起因しています。
・約束していた時間に友人が現れなかった
→自分との約束を破るなんて、友人にとって蔑ろにしてもいい存在なのではないかという恐怖
・頼んだ仕事を部下がやらない
→自分の言うことを聞かない=尊敬されていないのではないかという不安
・親から毎日のように「勉強をしなさい」と口酸っぱく言われる
→勉強をしない自分は親からダメな子どもだと思われているのではないかという不安
・渋滞に巻き込まれて全然進まない
→自分の思うように進まないこと(予定していた到着時間が叶えられないこと)への焦り
自分主体の負の感情に支配されて、自分を忘れることもあるでしょう。
「怒り」を感じたとき、『どういう感情が隠れているのか?』を自分に問いかけられるだけで少し心を落ち着かせることができます。
感情をコントロールする方法
一度強い「怒り」を感じてしまうと、その感情に支配されます。
そのまま放出してしまうと、他人に危害を加えたり、場合によっては最悪な事態を招いたりしてしまいます。
「怒り」を感じたらまずは冷静になるように努めることが大事です。
- ・深呼吸をする
- ・原因の対象から一時的に離れる
- ・感じた感情を記録に残す
「怒り」はそんなに長く続きません。
自分の感情と正しく向き合うことで、その時間も短縮することができるようになるでしょう。