ランコス〇〇万円差!?ドラム式洗濯機VS縦型洗濯乾燥機!
どの家庭にも必ずあるといっても過言ではない洗濯機。
洗濯機は衣類を洗ってくれる家電で、その普及率は100%に近い推移をしています。
経済産業省の調査によると、その中でも40%ほどが乾燥機能が付いた洗濯機を使っており、乾燥機単体もしくは浴室乾燥なども含めるとその割合は6割ほどになります。
実際に乾燥機能付きの洗濯機に買い替えを検討している方もいるのではないでしょうか。
今回はその乾燥機能について詳しく解説していきます。
乾燥機能は縦型とドラムが選べる
乾燥機能を持っている洗濯機はドラム式しかないと思っている方もいるのではないでしょうか。
実は乾燥機能は、従来の縦型洗濯機にも搭載されています。
おおよそですが、縦型乾燥機能付きの機種が10万円~25万円、ドラム式洗濯機が15万円~40万円ほどで販売されています。
乾燥機能はなにが便利?
注目される乾燥機能ですが、いったいなにが便利なのでしょうか。
メリット①干さなくてもいい
最大のメリットですが、洗濯物を干す必要がなくなります。
洗濯から乾燥までを続けてできるので、取り出したらすぐに着ることができます。
洗濯物を干すのは、意外と時間がかかってしまうので、その時間を他に使えるのは大きなメリットです。
メリット②天気に左右されない
洗濯物は天候によっては外干しができずに、部屋で干さないといけないこともあります。
そこで気になるのが生乾きのニオイなどですが、乾燥ができればそんな心配もなく洗濯することができます。
メリット③洗濯が終わるのを待たなくていい
洗濯物を干さないといけないので、洗濯が終わるまで待つ必要があります。
待つと言っても他のことをしていればいいわけですが、そうもいかないこともあります。
例えば、夜に洗濯した場合は終わるまで寝ることができません。
また、お出かけ前に洗濯しようと思っても、30分以上時間がないと洗濯はできません。
乾燥機能付きの機種なら、洗濯してしまっても乾燥してくれるので待つ必要がありません。
洗濯機をスタートさせれば、もう何もしなくてもOKです。
より時間に余裕をもって過ごせるようになります。
ドラムと縦型の乾燥機能の違い
同じように乾燥がかけられるドラム式洗濯機と縦型の洗濯乾燥機ですが、何か違いはあるのでしょうか。
そこには意外と大きな違いがあるので、チェックしていきましょう。
乾燥方式
乾燥方式は、乾燥するための機構の違いです。
密閉された洗濯槽という空間で、濡れた衣類にいくら温風を当てても、服は乾きません。
乾かすためには”除湿”が必要で、その除湿方法が異なります。
詳しくは後ほど解説しますが、簡単に言うとドラム式の機種のほうが優れています。
乾燥時間
横向きに衣類を撹拌できるドラム式と、槽を回しても下に衣類が沈んでしまう縦型では乾燥にかかる時間が変わります。
ドラム式の洗濯から乾燥までの時間は平均で約100分ほどです。
しかし、縦型の洗濯乾燥機では160分~210分ほどかかります。
時間がかかってしまう分、電気代もかかります。
温度
乾燥時に発生する風の温度が、ドラム式と縦型で変わります。
ドラム式の機種は60℃前後の温風で乾かしますが、縦型の機種は80~100℃くらいの温風で乾燥させます。
温度が高いと衣類の縮みに影響を及ぼします。縦型の機種で乾燥した衣類はドラム式で乾燥したものに比べると縮みやすいです。
しわになりやすさ
ドラム式は横向きに回転させることで衣類を撹拌し、空気を含みながらふんわり少ないしわで乾燥ができます。
縦型はいくら洗濯槽を回しても衣類同士が絡んでしまうため、しわになりやすいです。
電気代
ドラム式は低い温度の温風で短時間で乾かすことができますが、縦型は高温で長時間かけないと乾きません。
その分、電気代も高くなります。
ちなみに水道代も縦型のほうが多くかかります。
洗濯機の寿命といわれる7年間毎日洗濯から乾燥まで運転したとした場合、
7年後には電気代と水道代だけで約15万円ほどの差が出てきます!
縦型のほうが導入コストが安いですが、衣類が縮みやすく、電気代や水道代が多くかかります。
乾燥方式の違い
乾燥方式は機種によって変わります。
ヒートポンプ式(ドラム式)
ヒートポンプ式はヒーターを使わずに、ヒートポンプで熱交換をして除湿しながら乾かします。
ヒーターを使わない分、省エネです。
水冷除湿方式(ドラム式・縦型)
ヒーターを使用し、冷却水で湿気を含んだ空気を除湿し、水にして排水溝から排水するタイプです。風の温度は約80℃ほどで、衣類が傷みやすく、途中で開けることはできません。冷却水を使うので水道代がかかり、ヒーターを使う分電気代もかかります。
排気除湿方式(ドラム式・縦型)
排気除湿方式は発生した湿った空気を除湿する機構がない為、機外に排出して乾燥を行います。本体の外に湿った空気が出るため、周囲に湿った空気がこもってしまいます。
換気をしにくい場所では、湿った空気が排出しにくく、脱衣所の結露やカビの原因になることがあります。こちらのヒーターを使う分電気代は高くなります。
まとめ「ドラム式がおすすめ」
ということで乾燥機能に関しての解説でした。
同じ乾燥機能でも機種や乾燥方式によっていろいろと違うんです。
おすすめするのは電気代や乾燥の質でドラム式です。
導入コストが高いですが、秋前に買うと底値で替える可能性が高いです!
時期によっても価格が変動するので、しっかり確認の上快適な乾燥ライフを送っていただければと思います!
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 テクニカルチーム』
青森県出身。8年間、小売業界に従事しつつ趣味でライターとして活動。大手サイト(Yahoo!、朝日新聞社)の記事投稿やTokyoFMのラジオ出演の経験も。2022年にイートラストに入社。好きなものは家電、インディーズ音楽、動画編集。