知ってる?「健康診断」と「人間ドック」の違い!
ほとんどの方は健康診断を受けられた事があると思いますが、実際に「健康診断」と「人間ドック」の違いを知っている方は意外と少ないかもしれません。
健康診断も人間ドックも、どちらも自分自身の健康状態を知るために検査をおこなうという目的では同じですが、「法的義務があるかないか」いとった決定的な違いがあります。
「健康診断」は年齢に応じた一般的な検査です
健康診断とは自身の健康状態を診断し、病気の兆候がないかを調べるものです。
特に生活習慣病は自覚症状がないことが多く、自分では健康と思っている場合がほとんどです。
本当の健康状態を知るために、年に一度、健康診断を受けることを推奨しています。
基本的に年に一回、自身の健康状態を確認し、生活習慣病の予防や表面化していない病気を見つけるために、年齢に応じて一般的な検査をおこないます。
また企業に勤められている方は、労働安全衛生法に基づき、年に一度の定期健康診断への受診が義務付けられています。
主に「一般健康診断(一般健診、定期健診)」と呼ばれているものです。
検査内容は「身体計測」「血液検査」「胸部X線」「尿検査」など基本的なものが中心で、費用は無料か低額です。
検査項目が少ないため1時間程度で終了します。
20代~30代の方は、この「一般健康診断(一般健診、定期健診)」を毎年受診している方がほとんどではないでしょうか。
40~74歳の人を対象に生活習慣病の予防・早期発見を目的に実施する「特定健康診査」もあります。
「人間ドック」は検査項目が多く、病気の早期発見が目的です
人間ドックも健康診断の一部と言えますが、法的な義務はなく、個人の意志によって受診するものになり、大きな違いは「検査項目の多さ」になります。
一般健診や特定健診の内容に加えて、胃カメラやCT、MRIなどの検査項目が増え、女性特有の病気や脳に特化した検査など医療施設によってさまざまなコースが用意されています。
「人間ドックは健康診断だけではわからない病気の早期発見が目的」と覚えておくと良いでしょう。
個人の意思で検査項目を選んで行うものなので、基本的に自費になりますが、最近では費用を補助する職場もあります。
「人間ドック」の必要性
健康診断の検査項目は10~15項目ほどになり、所属する企業によってはオプション検査がない場合や、自身が希望する検査項目がない場合もあります。
一方で、人間ドックは検査項目が50~100項目となり、健康診断で行われる検査項目のほかに、肺機能検査、胸部・腹部CT検査、腹部超音波検査、腫瘍マーカー、胃カメラ、マンモグラフィといった検査があります。
さらに希望する場合は、細分化された検査をオプションで追加することも可能です。
検査項目が多いことで、詳細に身体の中を検査することが可能なため、健康診断だけではわからない病気を発見することが可能なり、何よりも自身が気になる箇所をより細かく診ることができるため、不安も解消できます。
定期的な検査の習慣化から始めよう
健康診断と人間ドックの違いについて簡単に解説しましたが、自分の身体の状態を知る為にも、定期的な検査はとても重要となります。
年に一度の健康診断を受けることを基本に考えるべきですが「健康診断だけでは不十分な可能性がある」ということを覚えていただき、人間ドックも受診いただくことも視野に入れてみてはいかがでしょうか。
早期発見により、万が一治療が必要となった場合でも、身体にかかる負荷や経済的な負担を軽減することができます。
長く健康を維持するためにも、一度のみではなく継続的なご受診をお勧めいたします。