2022 年 6 月 5 日公開

授業で金融教育が始まりました

授業で金融教育が始まりました

今年の4月から新しい指導要領に基づいた高校家庭科の授業が始まり、その中で高校生が金融教育の授業を受けていることを皆さんご存じですか?


なぜ、高校生が金融教育を受けるのか、どんな内容を学んでいくのかを今回ご紹介していこうと思います。




なんで金融教育が始まった?

その背景にあるのが今年の4月からの成人年齢引き下げです。


成人年齢は20歳から18歳に引き下がり、18歳の高校生でも親の同意がなくても携帯電話の契約、ローンを組む、クレジットカードをつくる、一人暮らしの部屋を借りるなどができるようになりました。



実は成人の定義が変更されたのは140年ぶりです。


金融教育が始まったのは、18才になると親の同意なしにクレジットカードを作ったり、ローンを組むことが可能になるためで、そのために金融の仕組みを知ってもらおうと家庭科で金融教育が始まりました。

どんな内容の授業なの?

実際の授業では、たとえば、給与明細を教材にして、可処分所得や非消費支出など、家計の構造や収支のバランスについても扱った上で、高校卒業後の進路や職業も含めた生活設計に基づいて、具体的にシミュレーションすることも想定されています。


また、たとえば、ライフステージに応じた住居の計画を立てるための学習では、住宅ローンに関する費用と家計管理を関連付けるなど、多くの人がいずれ経験するライフイベントに備えた知識も学ぶようです。

金融教育、でも一つの問題が

金融教育が始まったのの、一つの問題がありました。


それは教える家庭科の先生が金融や投資の知識に関して詳しくないことです。


先生も大変です・・・。



実際は先生も過去にお金のことについて学んできていないので先生自身が知らないことが大きな課題となっています。


しかし、このような事は想定しており、金融庁や銀行なども中高生向けの動画やテキストなどをサイト上で公開しており、授業以外でも金融知識について学べるようになっているようです。

国と企業の取り組みとは

先生の知識不足、そこで金融庁は教師向けに動画を配信。


またフリマアプリ(メルカリ)は最近金融教育を教える教師向けに、無料でダウンロード【キャッシュフローから考える消費者信用と家計管理】を公開しました。



こちらではクレジットカード利用後の、一括払いや分割払い、リボ払などの支払い方法による支払い総額の違いなどお金の使い方によっての未来のお金のシミュレーションが見ることができます。

お金の本質を知るメリットとは

実はSBI証券のNISAの口座数は20代が22%と年齢別トップなのです。


最近は学生の間でも投資詐欺なども多く、早いうちから投資の勉強や金融の知識を知ることができれば、お金の本質に気づけることができますしいいかもしれないですね!




この記事を書いた人

杉山 巧

『イートラスト株式会社 総合サポート本部 HPディレクターグループ』
イートラスト株式会社 2021年に新卒採用で入社。

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