デジャブはなぜ起きる?原因と起こりやすい人の特徴

日常生活を送っている中で、初めての経験をしているのに「この状況どこかでみたことがある」「過去と同じ経験をしている」という感覚になったことはないでしょうか。
それらは全て「デジャブ」という現象によって引き起こされています。
この記事ではそんな「デジャブ」について、原因から起こりやすい人の特徴までお伝えしていきます。
実際に私は「デジャブ」を何度も経験したことがあり、ずっと不思議に思っていたことでもあるので、気になる方も多いのではないのでしょうか。
デジャブとは?

まずはデジャブとはいったいどんな意味なのか、具体的にどんな現象を指すのかをお伝えします。
デジャブとは、フランスの心理学者エミール・ブワラックが執筆した『超心理学の将来』によって提唱された概念です。
フランス語では「既に見たことがある」という意味を持ち、日本だと「既視感」とも表現されます。
具体的な現象としては
①初めて訪れた場所なのに、過去にも来た事があるような気がする
②人と話しているときに、過去にこのシーンを経験したことがあると感じる
③人が次にとる言動が分かる
上記の様にデジャブとは、「実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じる現象」を指します。
特徴としては、見たことがある気がするが、実際にどこで経験したかの詳細は思い出せない、分からないという感覚になることが多いです。
デジャブが起こる原因は?

言葉で言い表したり、意図的に再現することが難しいことから、原因に関しては様々な説がございますので、その中でも代表的な説をご紹介いたします。
①脳の錯覚(エラー)
人間の脳の記憶は、一続きではなく細分化されて脳にインプットされると言われています。
例えば「夏の暑い日に友人と一蘭でラーメンを食べた」という記憶の断片がトリガーとなり、5年後「冬の寒い日に別の友人と一風堂でラーメンを食べた」という体験をした時にデジャブが起こるといったケースがあります。
体験と記憶を結びつける脳の回路がうまくいかなかった際に、体験と記憶の一部が一致しただけで、過去にも同じ経験をしたかのように錯覚してしまいます。
②無意識の記憶から引き起こされる
精神科医にフロイトは無意識に記憶した夢であり、「無意識のうちに見たものは、意識的には思い出すことができない」と証言しました。
①の原因と似ていますが、無意識のうちに見たり聞いたりしたことが記憶の断片として残り、似ているシーンに遭遇した際にその記憶がトリガーとなりデジャブが起こるとされています。
③無意識に予測している
人が次にとる言動が分かるというデジャブに関しては、過去の経験から近い未来を無意識に予測してしまい、実際にその通りになった時にデジャブだと感じるとされています。
デジャブが起こりやすい人の特徴とは?

①疲れている人、ストレスを抱えている人
脳が疲弊していることにより、記憶障害や伝達障害が起こりやすくなりデジャブが起こる可能性が高くなるとされている。
この問題を解決するためには、睡眠や休養をしっかりととり、脳が情報を処理できるようにしておくしかないとのこと。
②頻繁に旅をする人、高学歴の人
頻繁に旅に出かける人は視覚的な情報量が多く、高学歴な人も自分に取り入れる情報量が多いため、脳の記憶や伝達ミスが起こりやすいとされている。
③15~25歳の若者
若者の脳は興奮しやすく、初めて経験することも多い為、脳内で処理する情報量も多くなり伝達ミスが起こり、デジャブが起こりやすくなる。
最後に

デジャブは男女関係なく、半数以上の人が経験したことのある現象でありながら、まだまだ、解明されていないことが多く面白いですね。
現状ではデジャブは脳のエラーとされているみたいですので、もしデジャブが起こった際は休養をしっかりとり、脳をリフレッシュさせましょう。