この冬読みたい!雪山の山荘系ミステリ『霧越邸殺人事件』
あなたは、綾辻行人という人物を知っていますか?
『十角館の殺人』や『Another』を筆頭に、マンガ化やアニメ化など各種メディア進出を遂げた作品を手がける、まさしく日本ミステリ界の巨匠です。
今回紹介するのは、そんな名作揃いな彼の手がけた作品の中でも最高傑作に置く人も少なくない『霧越邸殺人事件』です!
『霧越亭殺人事件』のあらすじ
劇団「暗色天幕」一行は慰安旅行で信州の山奥に来ていた。
山中を歩く中、急な猛吹雪に見舞われて山奥にひっそりと佇む洋館「霧越邸」を訪れることになる。
奇怪な住人に招かれて館を探索すると、館内にはなぜか来客者の名前や外見になぞらえた品物が・・・。
- ・鈴籐 僚一 → 竜胆模様のガラス
- ・忍冬 準之介 → 忍冬模様の絨毯
- ・芦野 美月 → 彼女を模した肖像画
など
奇妙な現象に戸惑いながらも吹雪が止むのを待って一夜が明け、早くホテルに帰りたいと誰もが思う中、今度は「暗色天幕」のメンバー、榊が温室で絞殺されているのが発見された。
しかも北原白秋の『雨』をなぞったような殺人で一同は恐怖と不可解の渦に巻き込まれることになる。
何も解明されないまま第二、第三の殺人が次々と発生し、館内は疑心暗鬼のどん底に。
「見立て工作」の意味とは。
なぜ3人の命を奪ったのか。
そして犯人の正体とは。
まとめ
ただの謎解き要素だけでなく、いわゆる「怪奇幻想」という文字通り非現実的な要素も組み込まれており、物語としてかなり重厚な作りになっています。
読み始めたら世界観に飲まれること間違いなし!
ミステリ好きな方、ホラー好き方は特にオススメです!
普段読書しない方でも、年末年始のこたつのお供にいかがでしょうか?