青森県民が標準語だと思っていたら通じなかった方言
日本語は世界一難しいと言われていますが、日本語の中でも標準語はもちろん、関西弁や津軽弁などさまざまな種類の方言があります。
筆者は青森県青森市の出身なので、津軽弁を使って生きてきました。
もともとそんなに津軽弁が強いわけでもなかったですし、上京したとたんに標準語が話せたので、青森県出身というと驚かれることも多かったです。
「わや(とても)」や「いつだかんだ(いつでも)」、「わらはんど(こどもたち)」などは明らかに津軽弁なので使用を控えていましたが、標準語だと思って話したら違った言葉もいくつかありました!
ということで今回は、標準語だと思っていたら通じなかった方言を紹介したいと思います。
標準語だと思っていたら通じなかった方言
はいる(テレビ番組など)
「サッカーはいってる」「ドラマはいってる」など、テレビ番組がやっていることに対して「はいる」という言い方をします。
日常的に使う言葉なので、通じなかったときは衝撃でした!
上京して10年以上経って「はいる」なんて変なの。とも思います。
書かさる(受動、可能の「~さる」)
これは今でも使いたくなってしまう言葉です。「~さる」で受動や可能の意味を持った活用ができます。標準語では「合わさる」というので、その延長でいくつかの動詞に使えます。
圧倒的に言うのが「書かさる」で、「このペン書かさんないと思ったら書かさった(書けないと思ったら書けた)」「手に書かさった(書いちゃった)」のように言います。
「書かさる」以外には「打たさる」「押ささる」「見らさる」などと使います。
基本的には受動の中でも、その意思がないのにそうなってしまったときに使います。書きたいのにインクが無くて書けなかったり、押すつもりがないのに押してしまったりという状況で使います。
このニュアンスを表す標準語がないので、「書かさんない」は今でも言いたくなります。
「書けない」だと、インクのせいなのか、手が痛くてなのか、字が分からなくてなのか分かりませんが、「書かさんない」はインク一択なんです!(紙側の可能性もある)
あめる
「あめる」は個人的には津軽弁と知っていましたが、あまりにも日常で使われるので紹介します。
「そのままにしてたら、あめてまる(あめてしまう)。」などと使います。
「あめる」は食べ物が腐ってしまうことを言います。 腐ってしまうと言っても、「暑いところとかに放置してて、悪くなってしまった」感じがします。
炊飯器に2日くらい放置して、べちゃべちゃになったご飯がまさに「あめてる」にぴったりなイメージです。
冷まる
先日発覚した方言。
食材やお風呂などが冷めたときに「冷まった」と言ったら「え?冷めたでしょ」と言われました。
「冷まる」は先ほど紹介した、受動のニュアンスに似ている気がします。
「お風呂が冷まるまで待つ」や「お茶が冷まっちゃった」などと使えます。
あきらかす
これも通じなくてびっくりでしたが、「飽きらかす」は自分以外の人がなにかに飽きるという意味で使うようです。
「その遊びもう飽きらかしたの?」や「どうせすぐ飽きらかすでしょ」といった感じに使います。
確かに、自分のことには言わないかもしれません。これは飽きるで代用ができるのでそこまで困りませんが、ついつい言いたくなるものです。
ただ、結構マイナスが強い言い方に感じます。母親によく言われてました泣
今回は、標準語だと思っていたら通じなかった方言を紹介いたしました。
今回紹介したものは、北海道や北東北で使われるみたいなので、知っている人もいたのではないでしょうか。
まさか方言だったとは!という言葉がまだまだあかもしれませんね!
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 テクニカルチーム』
青森県出身。8年間、小売業界に従事しつつ趣味でライターとして活動。大手サイト(Yahoo!、朝日新聞社)の記事投稿やTokyoFMのラジオ出演の経験も。2022年にイートラストに入社。好きなものは家電、インディーズ音楽、動画編集。