和菓子で四季を感じよう!季節によって違う和菓子の特徴
手土産としても古くから日本人にとってなじみ深い和菓子。
実は和菓子と季節の関係はとても密接で、お正月やお彼岸、その季節を代表する花などを模した和菓子などさまざまです。
和菓子の季節感といいましても、実は2つの意味があります。皆様はご存じでしたか?
今回はそんな和菓子について、ご紹介していこうと思います。
和菓子から「季節を感じる」
手土産としても古くから日本時にとってなじみ深い和菓子。
実は和菓子と季節の関係はとても密接で、お正月やお彼岸、その季節を代表する花などを模した和菓子などさまざまです。
和菓子の季節感といいましても、実は2つの意味があります。
1つは「その季節だけに食べられる和菓子」です。
例えば、新年の花びら餅や春の柏餅、夏の水ようかん、秋のお月見団子、冬の亥の子餅など。
これらの和菓子は季節の訪れを告げ、その時期が終わるとスッと身を引く決まった時期にしか出会えません。
もう1つは、「季節を表現する和菓子」です。
これは、色合いや形、名前の響きなどで季節を表しています。
例えば、「きんとん」という和菓子は1年のなかで名前や表現方法を変えて登場します。
正月→白と若葉色のきんとんをまだらに練った「芽吹き」
11月→茶色に白い粉糖をふった「初霜」
それぞれの特徴
・春
代表作:桜餅や柏餅、よもぎ餅
どれも春の葉を使ったもので、強い香りと抗菌作用を持っています。
春~夏は気温も高くなってくるので、腐りにくい抗菌作用のあるお菓子はありがたいですよね。
・夏
代表作:水ようかん、葛饅頭、ところてん、水無月
夏になると「涼」が求められるので、涼しげな透明感のあるものが店頭に並びはじめます。
見た目だけではなく、実際の水分量が高いのも特徴です。
和菓子からも水分補給ができるのは夏ならではですね。
・秋
代表作:きんつば、鬼まんじゅう
実りの秋といわれるだけに、春の「花」とは違い秋は「実」を象った栗や柿などが多くなります。
・冬
代表作:練り切り、雪餅
冬は「雪」を表現した白い和菓子が多くでてくるようになります。
雪餅に使われている「ツクネイモ」は、なかなかの高級食材で祝いの席ででてくるような紅白のじょうよ饅頭にもつかわれています。
このように和菓子だけでも四季折々の風情があります
なかなか思うように外に出れない今、ぜひみなさんも和菓子で季節を感じてみては!