九州の醤油はなぜ甘い?
皆さんはお醤油は好きですか?
地域によって様々な特徴がある醤油ですが、なかでも九州の醤油は「甘い」ことで有名です。
その理由には諸説あるため、今回は有名な3つの説をご紹介します!
①砂糖の伝来
江戸時代、長崎の出島を通したオランダとの貿易により砂糖の大量輸入があったこと、また琉球(沖縄)や奄美大島など砂糖の産地が近いことが要因のひとつとしてあるようです。
九州の中でも、南へ行けば行くほど醤油が甘くなるのはここからきていると考えられます。
当時の砂糖は高価な貴重品でしたが、沿道の地域では比較的手に入りやすかったので、砂糖を使った料理やお菓子が多く生まれました。
同じように醤油にも砂糖が入るようになったと言われています。
②温暖な気候
温暖な地域ほど、生理的に甘いものへの欲求が強くなると言われています。
そのため南に行くほど塩分控えめで甘い味つけになっていくという説も。
反対に、東北など寒冷地では塩辛い味が好まれます。
③焼酎文化との関係
九州地方では蒸留酒である焼酎醸造が盛んで、焼酎には糖分がありません。
焼酎を飲みながら甘いものが欲しいと考えた現地の人たちが醤油に砂糖を混ぜたことで甘口醤油が誕生したといわれています。
本州を中心に醸造される日本酒は、糖分があります。
九州地方の焼酎文化と逆の発想で、日本酒を飲みながらしょっぱいものを食べるという組み合わせが好まれているのかもしれませんね。
以上が、九州の醤油が甘いと言われる有名な3つの理由です。
九州の醤油は種類も豊富で、全国のスーパーや通販でも購入できますので、気になる方は一度味わってみてはいかがでしょうか?