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2022 年 12 月 25 日公開

なぜ手術着は緑や青なのか?

なぜ手術着は緑や青なのか?

新型コロナ禍に入って、早いものでもうそろそろ3年が経とうとしています。


医療従事者の皆様には本当に感謝しかありません。そんな医療従事者の特に病院で勤務されている服装には意味があることをご存じですか?


医師が着用する白衣や看護師の方が着用するナース服は「白」がほとんどですが、なぜ外科医が手術の際に着用する手術着は「緑」や「青」なのでしょうか?


今回はそのあたりの謎を解説していこうと思います。







医療関係者の服装には意味がある

医療行為を行う上で重要視されるのが「清潔感」です。


雑菌が入ってしまっては、適切な処置とは言えません。


医師が着用する白衣やナースが着用するナース服は「白」の場合が多いです。



白には清潔感や純粋、潔白といったイメージがあり、衛生環境を適切に保つ必要のある医療の現場では白色が採用されています。


それだけではなく、汚れが目立ちやすいため、衛生面を維持することにつながります。


なぜ手術着は「緑」や「青」なのか?

しかし、外科医が手術の時に着用する手術着は緑や青といった有色です。


これには別の意味があります。


医師は長時間手術を行うことも少なくありません。


手術中に目にする色は血の色である「赤」です。


手術時間が長くなるにつれ、この「赤」の違いを見分ける力が低下し、各器官との違いを認識しづらくなります。


そうなると手術ミスを犯す可能性が高くなります。



緑や青は、赤の反対色(補色)であるため、長時間見続けることによる、見ていた色の補色が残像として残ることを緩和する働きもあります。


また、緑や青だと、手術中に飛び散る血が服についてもあまり目立たないという特性もあります。


補色残像で事件を解決

名探偵コナンのアニメでは、この補色残像によるダイイングメッセージをもとに事件を解決した話があります。


探偵である江戸川コナン(工藤新一)が、それに気づくきっかけとなったのは、病院をおとづれた際に、毛利蘭が発した「なぜ手術着って緑なんだろう?」への回答として答えている時でした。


558話〜521話「死亡の館、赤い壁」シリーズ


普段何気なく存在しているものも、意味を知るとちゃんと考えられて存在しているのだな、とためになりますね。


「名探偵コナン」では随所で豆知識的な話も出てくるのでおすすめです!





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この記事を書いた人

川端 亜依

『イートラスト株式会社 営業本部 / CSグループ』
2018年入社。和歌山県出身。食べることと料理がものすごく好き。七輪と石焼ビビンバ用の鍋etcを購入するもあまり使わず放置中。

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