2月23日は『富士山の日』。日本には「富士」がつく地名は何ヵ所くらいあるの?
2月23日は『富士山の日』とされています。
「2(ふ)・2(じ)・3(さん)」という語呂合わせからと、この時期に富士山がよく眺められるところからきているそうです。
そもそも『富士山の日』は静岡県の条例「静岡県富士山の日条例」で定められた日です。
「県民が富士山について学び、考え、想いを寄せ、富士山憲章の理念に基づき、後世に引き継ぐことを期する日」という目的で2009年に制定されました。
今回はそんな「富士山」や日本全国の「富士」が付く地名についてご紹介したいと思います。
そもそも『富士山』と呼ばれる理由は?
富士山は高さ3,776mで日本で一番高い山です。
富士山頂には、噴火口の縁に8つの峰があり「八神峰」と呼ばれます。
最も高いのは「剣ヶ峰(けんがみね)」で、この高さが3,776メートルなのです。
富士山の名前の由来
この「富士山」という名前、多く説が出されているようです。
いまだに定説はないみたいですが・・・。
富士山についての最も古い記録は『常陸国風土記』における「福慈岳」という語であると言われている。
他にも多くの呼称が存在し、「不二山(2つと同じ山はない山)」もしくは「不尽山(雪が尽きない山)」と表記する古文献もある。
また、『竹取物語』における伝説もある。
「フジ」という長い山の斜面を表す大和言葉から転じて富士山と称されたという説もある。
近代以降の語源説としては、宣教師バチェラーは、名前は「火を噴く山」を意味するアイヌ語の「フンチヌプリ」に由来するとの説を提示した説もある。
その他の語源説として、マレー語説、マオリ語説、原ポリネシア語説がある。
明確に「富士山」と表記される過程においては駿河国に由来するとするものがあり、記録としては都良香の『富士山記』に「山を富士と名づくるは、郡の名に取れるなり」とある。(Wikipedia)
など、Wikipedia以外にもたくさんの説が唱えられてます。
意外と知らない!富士山とはどんな山?
富士山は美しく雄大で、私たち日本人にとってかけがいのないものです。
古くから詩歌に読まれ、絵画に描かれ、信仰の対象となってきました。
また、外国にも知られ日本の象徴として認められており、2013年からは世界文化遺産に登録されるなど富士山は、日本の宝物です。
富士山の高さは?
先程も簡単にご紹介しましたが、3,776mで日本最高峰の山です。
山頂は火口の外周部となっており、正確には頂上のどこでも最高標高地点というわけではありません。
富士山頂には八神峰(はっしんぽう)と呼ばれる8つの峰があり、その中の 剣ヶ峰(けんがみね)が標高3,776mの日本最高峰となります。
富士山の場所は静岡県?山梨県?
富士山は山梨県と静岡県の間に位置しますが、実は山頂はどちらの県にも属さず、 富士山本宮浅間大社の私有地(境内)となっています。
これは徳川家康が関ケ原の戦いに勝利した御礼として本殿や拝殿の整備を行い、富士山の8合目以上を浅間大社へ寄進したことが始まりとなっており、現在に至るまで山頂の県境は確定していません。
富士山の気象は?
富士山頂の月平均気温は、夏の一時期を除いてほとんどが氷点下で、年間平均気温は-7.1度です。
富士山周辺部の平地の気温が30度の日でも、五合目まで登ると気温は16度程度となります。
その時の山頂の気温はわずか7度しかありません。
平地の静岡県三島と富士山頂では、年間を通しての気温差が平均22度もあるそうです。
また、富士山頂の特徴は風が強いことで有名で、1年を通じて西北西ないし西風が吹き、年間平均風速は秒速12mです。
山頂での最大瞬間風速は、1964年10月5日に記録した91.0mです。
また、いちばん穏やかな季節の8月の平均風速は7.4m。
一般に風速が1m強まると体感温度は1度下がるといわれることから考えれば、山頂での強風はかなりの厳しさといえます。
富士山といえば、雪化粧
富士山をイメージした際、ほとんどの方がイメージされるのは山頂に雪化粧の富士山ではないでしょうか?
一年中雪があるイメージの富士山ですが、例年は登山シーズンに入る7月上旬頃には雪は溶け、年によって多少天気の変動はあるようですが10月頃には、再び皆さんが思い描く富士山へとなっていくようです。
ちなみに富士山の雪が最も多く見えるのは4月だそうです。(富士山とともに)
『富士』が付く地名って、多くない?
東京を車で走っていると、「富士」や「富士見」と付く地名を通ることが度々あります。
一体、全国的にはどれくらいの「富士」が付く地名があるのでしょうか?
例えばWikipediaで「富士見」と検索すると、北は北海道(北海道茅部郡森町富士見町など)から南は大分県(大分県別府市富士見町)まで、「富士見」「富士見町」「富士見地区」などの地名が実に60以上も!
富士山のお膝元、静岡県や山梨県ならまだしも、北海道や九州にまで富士の地名があるのはなぜなのでしょう?
富士山のふもとに広がる地域
富士山のふもとにある市町村としては以下のものが挙げられます。
- ■静岡県…富士市、富士宮市、富士郡
- ■山梨県…富士吉田市、富士河口湖町、富士川町
富士山が見える場所
「富士見」と名の付く地名のいくつか(特に関東地方・中部地方)は、その場所から富士山がよく見えることにちなんで付けられたといわれる。
- ■栃木県…宇都宮市富士見町、佐野市富士見町など
- ■埼玉県…富士見市、ふじみ野市など
- ■東京都…板橋区富士見町、八王子市富士見町など
- ■長野県…富士見町、下諏訪町富士見町
- ■静岡県…沼津市富士見町、磐田市富士見町など
- ■愛知県…名古屋市中区富士見町、刈谷市富士見町など
ほかに、富士見が丘や富士見台といった地名も同様。
さらに、富士見橋、富士見坂などもある。
現在は建物が林立し、見るのは難しい場所もあるかもしれないが、かつてはこういった場所から富士山の雄姿をのぞむことができたようです。
ご当地富士(郷土富士)が見える場所
Wikipediaによると「ご当地富士」とは、郷土富士ともいわれ、日本各地にある富士と呼称される山のこと。
山の形が円錐形で富士山に似ていることから、そう呼ばれることが多いようです。
ご当地富士は北海道から沖縄まで全都道府県にあり、関東地方を中心に、人工の築山に「○○富士」と名付けたものも多く存在しています。
富士山を霊山(神)と見立てて信仰・崇拝する「富士信仰」のためにつくったもので、これもご当地富士に含まれます。
ご当地富士の数は、『全国ふるさと富士390余座大観光』によると、なんと397座。
いかに富士という名前が日本人の暮らしに馴染み深い存在なのかが分かりますよね。
せっかくの『富士山の日』の今日。
ご興味があれば、お近くに富士の地名があるか調べてみてはいかがですか?
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 CS・テクニカルチーム 課長/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。