どうして2月だけ日数が少ないの?
今日で早くも1月が終わり、2月に入りますが皆様いかがお過ごしでしょうか?
まだまだ寒い日も続くとの予報が出ているので体調管理気を付けて下さい。
2月のカレンダーを見ていた時にふと「どうして2月だけ日数が少ないんだろう??」って思ったので調べてみました。
2月が短い理由は
その理由はなんと2000年以上前まで遡るようです。
現在、使用されている暦は、古代ローマで使われたロムルス暦を元に作られたそうです。
当時の暦は農作業のスケジュールでは冬の間はお休みにあたり、現在の1月・2月に当たる月はカレンダー自体が無く空白の期間になっていました。
つまり1年の始まりは農作業のスケジュールの「種まき」が始まる3月からスタートして、農作業の期間の10ヶ月となっていました。
しかし、この暦の問題点は1年の始まりがいつなのか分かりにくいことです。
冬の2ヶ月間(今の1月、2月にあたる期間)はカレンダーが存在しておらず、その間の日にちをカウントしていません。
そこで皆が種まきを始める頃を3月1日と決めていたそうです。
このままではいけないという事で2代目のローマのヌマ国王は11番目の月を1月、12番目の月を2月を加え、ヌマ暦を作りました。
ヌマ暦を作ったことにより、2月が1年の最後の月として誕生したのです。
この時は、月の満ち欠けを基準に1年間は355日と制定されていました。
では、なぜ2月だけ28日なのか?
月の満ち欠けに掛かる日数はおよそ30日。
これを1ヶ月として各月に振り分けたのですが、古代ローマでは偶数は不幸を呼ぶ数字とされていました。
それを理由に1ヶ月を奇数の29日と31日にし、3月:31日、4月:29日、5月:31日、6月:29日、7月:31日、8月:29日、9月:29日、10月:31日、11月:29日、12月:29日、1月:29日のように振り分けたのです。
3月から1月までで327日。この時の1年は355日ですので残りは28日。
最後の2月はその余った28日が割り当てられ、2月は28日に。これが2月が28日になった起源と言われています。
どのようにして2月が2番目の月になったのか?
当時のローマは国土拡大の為に戦争に明け暮れていました。ところが、そのローマですら寒い時期(1月・2月)は農業はもちろん戦争すら行わず、全く行動しない期間だったようです。
農業も戦争も暖かくなる3月を見計らって開始するというのが、当時の習わしになっていたようです。
しかし、そこで当時のローマ政府は敵国が休んでいるであろう1月・2月の時期に敢えて戦争をすることを思いつき、作戦を敢行したのです。
そこで1月から戦争を始めるという事を国内に広める為に3月から始まる1年を、1月を1年の始まりとすることにしたのです。
これにより、1年の最後であった2月が2番目になったと言われています。それでも2月の日数は変わらないままだったようです。
なぜ、2月は28日のまま?
紀元前46年当時、ローマの暦では1年は355日。しかし、一年は365日で動いています。
このズレを修正する為に2年に1度は2月と3月の間に「うるう月」という22日間の月を入れて調整してきました。
しかし、この当時は先程述べたように戦争やらで「うるう月」を入れ忘れたりという事が発生したようです。
このようないい加減な状態はなんと600年に渡って続いたそうです。
ここで登場するのがカエサルです。
「ブルータス、お前もか・・・?!」のカエサルです。
カエサルがエジプトから凱旋帰国した際に季節のズレを指摘。
600年に渡るずさんな状況によって、カエサルが指摘した頃には暦と実際の季節が90日間もずれていたそうです。
そこでカエサルはこのズレを解消する為に、エジプトで使用されていた1年は365日というユリウス暦を制定し、現在の1年365日に改定したのです。
この時に29日の月に日を足して調整したのですが、2月に関しては「3月1日から遡って7番目の日(2月23日)はローマの守護神テルミヌス様の功績を称えるテルミナリアの日でローマの人々にとって大事な日で2月に日数を足すと人々が混乱するという理由で2月はそのまま28日となったと言われています。
なんだか現代社会では腑に落ちない感じもしますが、現在の暦の原型を作ったのはカエサルとなっています。
2023年に入り、実はまだカレンダーを購入していないんだよねというあなた!
最近は4月スタートのカレンダーも発売されていますので購入されてみてはいかがですか?
この記事を書いた人
『イートラスト株式会社 CS・テクニカルチーム 課長/ B-rise運営事務局 副局長』
飲食業界で現場・SV・マーケティングを経験し、2014年イートラスト株式会社へ入社。ディレクター業務・カスタマーサポート業務を経て、現在はSEOやホームページ運用全般を請け負う「テクニカルチーム」を立ち上げ、責任者を担う。飲食業界に携わっていたこともあり、サービス業様へのWebマーケティング・SEO/MEOで貢献していくため、日々新しい試みを模索している最中です。