2023 年 11 月 20 日公開

栄養満点!くじら肉を使った料理のご紹介

栄養満点!くじら肉を使った料理のご紹介

一般的に料理で使用されている豚肉、牛肉、鶏肉に比べると、あまり聞き馴染みのない「鯨(くじら)肉」。


実際に食べたり、調理方法まで知っているという方は少ないと思います。


しかし、くじらの肉は「ハイスペック健康食」とも言われており、高タンパク・高鉄分・低カロリーでありながら、低アレルゲンでどんな方にも食べやすい食品とされています。


では、そんなくじら肉はどのようにして食されているのでしょうか?


この記事では「くじら肉」について、調理法についてご紹介していきます。










くじら肉の調理方法

くじら肉は調理方法が豊富で、生(刺身)、焼き、煮込み、揚げなど様々な食べ方で楽しむことができます。


とはいえ、豚肉であれば生姜焼き、鶏肉であれば唐揚げなどイメージすることはできますが、くじら肉を使った料理は?と聞かれた時に、すぐイメージが浮かぶ方は少ないと思います。


そこで、ここからはくじら肉を使った料理をご紹介していきます。



くじらの刺身


赤身、鹿の子、尾肉、主にこの3種類の部位の刺身がおすすめです。


具体的には赤身は、くじらの刺身の中で、目にする機会が最も多く、味は馬肉やマグロに近い味となっており、トロっとした食感が特徴で人気が高いです。


鹿の子とは霜降り肉のことで、赤肉の部分と脂がたっぷり詰まった白色の部分が分かれており、口の中で溶けていく食感とクセのない独特の旨味が特徴です。


鹿の子は完全に解凍された状態だと脂肪分で切りづらくなってしまうため、ほぼ凍った状態で薄く切るのがポイントです。


お酒のおつまみとしてもおすすめで、刺身だけではなく、しゃぶしゃぶやすき焼きの具材としても人気な部位です。


尾肉はくじらの部位の中でも最高級とされており、赤肉にサシが入っていて、これは高級マグロの大トロや高級牛肉の霜降りと同様のものです。


食感に関しては赤肉よりももっちりとしていますが、口の中でとろけていき、高級感のある旨味があふれ出ます。


生でくじらを食べると言えばゴマダレやコチュジャンなどタレなどをかけて食べることが一般的ですが、おすすめは「にんにく生姜醤油」につけて食べることで、シンプルですが、くじらの刺身の赤肉と醤油との相性が抜群で、にんにく生姜がいいアクセントになってくれます。



くじらの竜田揚げ


くじらの肉は戦後、貴重なタンパク源として、日本の食卓を支えた食材でもあり、その当初から食べられていたのが「くじらの竜田揚げ」です。


学校給食として出されるなど、子供から大人まで日本で昔から親しまれてきた料理です。


片栗粉をまぶしてカラリと揚げられた竜田揚げは、鶏肉と比べてふんわりと柔らかな食感が魅力です。


通常の唐揚げと同様で、お好みで味付けし、しっかりとタレに漬けることによってさらに旨味が倍増します。


地域によっては給食でも食べていた方もいらっしゃると思いますので、懐かしの味をぜひ堪能してみてください!



くじら肉のベーコン


料理とはまた違うかもしれませんが、くじら肉の食べ方をご紹介する上で、くじら肉のベーコンは外せません。


一言で鯨ベーコンと言っても、鯨にも様々な種類がありその種類によって味わいも全然違います。


"幻の鯨"ともいわれるほど、ごくたまにしか捕獲されることがなく希少価値の高い南極洋のナガス鯨。


上品な風味脂と、他の鯨と比べても柔らかい脂肪分の南極洋のミンク鯨。


シャキッとした歯応えで噛めば噛むほど味が出る、あっさり風味のイワシ鯨。


ナガス鯨でも南極洋の鯨とは脂質が異なり、一番あっさりしているアイスランド産のナガス鯨などがあります。


ブロックを2〜3mmぐらいの厚さにスライスし、そのまま焼いてもよし、湯がいてそのまま食べてもおいしく食べることができます。


また、チャーハンやパスタなどの具材として入れて食べるのもおすすめです!



はりはり鍋


主に大阪や京都の関西を中心に食べられている、くじら肉と水菜を用いた鍋です。


昆布や鰹節で出汁をとった鍋に水菜をたっぷりと入れ、尾の身など脂の乗った鯨肉を薄切りにして加え、煮立ったら山椒や七味唐辛子などをかけて食べます。


水菜のシャキシャキした食感や、見た目のみずみずしくハリのある様子を「ハリハリ」と表現し、はりはり鍋と言われるようになりました。


はりはり鍋を作るときは、水菜のシャキシャキ感を損なわないよう、煮過ぎないで食べるのがポイントです。


捕鯨が盛んだった時代の日本では、鯨肉は安価で手に入りやすい食材だった為、はりはり鍋の具材はくじら肉が使用されていましたが、現在は、くじら肉を入手することが難しく、他の豚肉や鶏肉で代用している方も多いそうです。


簡単で、栄養満点なくじら肉を使ったはりはり鍋をこの冬食べてみてはいかがでしょうか。



最後に


くじらの肉を使った料理を4つほど、ご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。


私自身、この記事を書くにあたって、くじら肉の汎用性や栄養価の高さを知り驚きました。


メニューがマンネリ化してきた方や、筋トレなどをして体を鍛えている方、ダイエット中の方、アレルギー体質な方など様々な方におすすめの食材です。


居酒屋さんや日本料理店さん、介護施設の方などでくじら肉を使ったメニューを提供したいという方は、業務用鯨肉専門店「大阪のくじら屋」さんで購入できますので、ぜひチェックしてみてください!

業務用鯨肉専門店「大阪のくじら屋」

◆業務用鯨肉専門店「大阪のくじら屋」(運営:くじらの田井):https://kujira-tai.jp/



この記事を書いた人

鈴木 養範

『イートラスト株式会社 CSグループ』

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